映画

198「映画:天使の分け前・スコッチウイスキー シングルモルト」

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映画:天使の分け前・スコッチウイスキー シングルモルト
http://tenshi-wakemae.jp/

GW、中日に結婚式があり(私のではない、会社の人間のだ)
遠出ができずに
映画三昧。
で、出会った素敵な映画がこれ。

スコットランドの映画だが
後味の良い、品のある映画だった。
スコッチを樽に詰めて熟される間に、
年間約2%蒸発してしまうことを、
現地では「天使の分け前」と言うそうで
まったくしゃれている。
ストーリーはそのような言い回しに絡んで
盗みを働く青年の行動を中心に展開する。
実はその中には
イギリス(UK)が内包する地域的というか意識の課題、
スコットランド問題
・・・事実、物語の舞台スコットランドでは、近年独立の有無を決定する国民投票が予定されていると聞く・・・
や、貧富の問題、若者の就業の問題などなど
実は深く深く色々なことを取り上げている。
のにもかかわらず、そして盗みの物語であるにもかかわらず
最初にも書いたように
後味の良い、品のある映画だ!

ところで
私自身、シングルモルトは好きで
この分野の権威である
土屋守氏の著作は何冊か読んで
少しだけ楽しんでいる。
http://scotchclub.org/index.php/category/swrc/president
ここにも紹介されている本で
「スコッチ三昧」は特におすすめです。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%81%E4%B8%89%E6%98%A7-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E9%81%B8%E6%9B%B8-%E5%9C%9F%E5%B1%8B-%E5%AE%88/dp/4106005905

また
お得意、椎名誠の著作の中にも
スコッチを扱った作品が多く
「ぶっかけめしの午後」
には
シーナさんが現地を訪れ
面白おかしく書かれている、逸品です。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%B6%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%81%E3%81%97%E3%81%AE%E5%8D%88%E5%BE%8C-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A4%8E%E5%90%8D-%E8%AA%A0/dp/4167334259/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1367893724&sr=1-1&keywords=%E6%A4%8E%E5%90%8D%E8%AA%A0%E3%80%80%E3%81%B6%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%81%E3%81%97%E3%81%AE%E5%8D%88%E5%BE%8C

この本にも書かれているが
シーナさんがよく言及していて、なるほど、うらやましいと思う事に
スコッチ蒸留所が存在する地域の川では
幅500メートル(だったか)以内には、水を守るために
農作地(すら)を設けてはいけない、という法律があり
順守されているということだ。

ただ
少し残念なのは
近年こうした個性的な蒸留所が
日本の大手酒造メーカーによって買収されていることで
どうにもしっくりこない。

と、今回は何だか
スコッチの話になっちまった・・・。

今回の一言:
オキシドールの匂いのするスコッチ(本当)ボウモア(スコットランド、アイラ島)を、
トワイスアップで飲むのが私のお気に入り。

20130504_120959

172「ギャガ・GAGAがすごい、映画:砂漠でサーモンフィッシング」

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ギャガ・GAGAがすごい、映画:砂漠でサーモンフィッシング

ん?
いよいよ今週末
映画:砂漠でサーモンフィッシング
が公開される。

「砂漠でサーモンフィッシング」
http://salmon.gaga.ne.jp/

残念ながら試写は観ていないので
感想はかけないが
絶対見ると決めている。
と、今朝の新聞にこの映画の一面広告が
しかも椎名誠へのインタビューで全面構成されている。
ますます見なければ、私はシーナの大ファンです!
で、広告を穴の開くぐらいな気持ちで読んだんだが
配給会社がギャガであることに気がついた。

そう、最近、ここ数年ギャガがすごい、本当に凄いと思う。
なんてったって
私の今年度最高コラムンパルムドーム金獅子賞受賞作である
「最強のふたり」
http://saikyo-2.gaga.ne.jp/
もギャガ配給だし。

で、更に私の中のここ数年の高評価作品履歴をさかのぼって調べたら

「英国王のスピーチ」
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
「サラの鍵」
http://www.sara.gaga.ne.jp/
「再会の食卓」
http://www.gaga.co.jp/cinemas/detail/634/
「オーケストラ!」
http://orchestra.gaga.ne.jp/#/main
「スラムドッグ$ミリオネア」
http://slumdog.gaga.ne.jp/

これら全部ギャガの配給ということに気がつき驚いた。
というのは、私はかつてこの会社の配給作品は嫌いだった、
それは配給作品はどれもすこし奇抜というか
気持ちの良くないサブカルフレーバーを(はなにかかるような)持ち味にした作品を
あえてセレクトしていたからだ。
それは私には真っ向合わないラインナップだった。
しかし経営者が変わるとこんなにも変わっていたのかと
この事実に改めて驚いた今日。

少し語ります。
これまた30年近く前
私はある仕事で後にギャガの創業者となる
藤村哲哉氏と会った。
そのときの彼は勢いというのかカリスマ性というのか
そのような印象はほとんど無く
小柄で真摯なビジネスマンという感じで、
後にギャガを上場させた時とはまったく別人だった。
数年後GAGAを立ち上げるわけだが
当時ビデオレンタルは創世記、
まだまだハリウッドメジャーは自分たちの作品をレンタルショップに
「はいそうですか」と直ぐには出すことはせず
懐疑的に見ていたというか消極的に対応していた。
そこでギャガはレンタル事業会社と組み
メジャーではない作品の権利を独自に得て
レンタルだけで見ることの出来る独自のラインナップを整えるなどして
業界と共に発展し見事な実績を作っり上場をはたした。
しかし、どうしたものなのか
その後劇場配給も積極的に展開しと突き進む。
その戦略は無防備なというか無暗にとでも言うのか
配給の予定も決まらないままに
バンバンどんどん作品の権利を買えるだけ買い
突き進んで行った。
結果その権利が多くの不良資産となり
結局経営が行き詰ることに也
藤村氏は社を去ることになる、
30年前の姿が彼本来の姿だったのではないのか・・・。
そこでここに登場するのが
当時エイベックスの会長を退任してもなお元気はつらつの
依田巽氏。
藤村氏とのかつての交友もあり、
また資金的余裕もある依田氏にギャガ再生の白羽の矢が。
・・・まあ、ここから先は少々なんですので、ここらで語りは終わりにしますが・・・
ただ、
まあ依田氏はエイベックス時代既に60歳を超えていたのだが
社内では4人の依田さんが居るとも言われていたほどの
パワースポットではなかった・・・パワーあふれる御仁だ
(この情報は氏の近しい知人によるもの)。
しかし氏は、僭越ながら凄い
だって知らぬ間にギャガをこんな素晴らしい配給会社として
再生させていたとは
しかもそのことを実体験で証明していただいていたとは
尊敬します、はい。

ところで
最後にせっかくだから
「砂漠でサーモンフィッシング」に関する話を少しだけ。
主演のユアン・マクレガー
彼は『スター・ウォーズ』新三部作のオビ=ワン・ケノービ
で有名だけれども
私としては
「ヤギと男と男と壁と」や「人生はビギナーズ」
での彼が好きです。
そして
今回の作品は彼独特のユーモアあふれる
名演技をしてくれていると
確信しております。

さあ、週末行くぞ!

Tha's学:
GAGAのロゴの後にいつの間にか☆印が付くようになった。
これはたぶん、氏の意向だ。
だって字画とか字数、方角などにすごくこだわる方。

今回の一言:
どんな爺さんになりたいか?
僕はショーンコネリーが理想だなぁ・・・

158「最初の人間」と「それ行け!スマート」

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「最初の人間」と「それ行け!スマート」

先日ここで触れた映画
「最初の人間」を見て来ました。
http://www.zaziefilms.com/ningen/
良い映画かと問われれば、良い、と答える。
面白い映画かと問われれば、否、と答える。
監督/ジャンニ・アメリオ(家の鍵・監督)がよい、
役者/ジャック・ガンブラン(日本では今村昌平監督のカンゾー先生にも出演)がよい、
申し分ない。
だが、なにせあの小説家カミュの原作だ。
それを映像化したということは、面白いわけない・・・言い過ぎか。
しかも彼が1960年に交通事故で事故死した際に
現場に残されたカバンから見つかった遺作であり、
彼の自伝的作品であり、
さらに死後30年以上たった1994年にやっと出版された小説だ。

舞台はカミュ自身が育ったフランスの植民地アフリカ、アルジェリアであり
時はまさにフランスからの独立紛争の時期を基点に展開される。
紛争の今、そして子供の頃の過去のアルジェリアを巡る物語は
正直、フランス人ではない、基本j知識が未熟な者には、
現実的な内容として捉えて映画に入ることは難しいことが多く
自然、つまらないストーリーと受け取らざるを得ないんだね。
私自身中学か高校の頃に異邦人を読んで感動したことは覚えているが
あのころ、何に感動したのか、いまだと同じく感動するのか、
いや、ある意味純な感覚が薄まっている今、異邦人を読んだとして
同じような感動は噴出してこないだろう。
だから面白くないのは作品のせいではなく
自分によるところが大きいのかな・・・。

なんで、この作品は、意味無く感動することへの純粋度を計ることの出来る
試金石的作品ということだ、(我ながらうまいことを言うなあ・・・・)。

でも大人となった今、
試写室から出口に向かう人の流れの中で
「サルトルはねえ、ナンじゃらカンじゃら・・・・」
と、したり顔で話す大人(本当に居た)ではないことだけでも、僕は自分を許せます。

主役の言葉、それはカミュ自身の言葉
「私は固く信じます。
アラブ人とフランス人が共存できる可能性を。
自由と平等な人々による共存こそが、現在での唯一の解決策です。」

今回の一言:今日のオレはどうしちまったんだ?

PS
今夜はドナルドフェイゲン、ボズスキャッグス、マイケルマクドナルド@武道館
観てくるのでそちらの報告しますね。

PSS
ここまで書いてきて
もう一つのお題「それ行け!スマート」
に関して書いていないことに気がついた。
こちらはまた今度ね。

07

コラムン23:大晦日はマイケル・ジャクソンのライブがいっぱい

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コラムン23:大晦日はマイケル・ジャクソンのライブがいっぱい


大晦日、31日の
ミュージック・エアはマイケル・ジャクソン!
本物のダンスと歌、この日こそ見たいと思うな、俺は。
http://www.musicair.co.jp/timet/?time=1325309570


さて
今年もわずか、今年の映画総括でござりまする。

私の独断で本年度公開されて観た映画から
「我が素晴らしき映画賞」ご紹介します。

「ワガデミー賞」3作品

『人生、ここにあり!』
http://jinsei-koko.com/
イタリア映画:
廃止になりそうな精神科病棟の存続を笑いと涙で描いた
イタリア映画ならではの秀作です。
普段の国民性からは考えられないくらい実はイタリア映画はスンバらしい。
フエデリコ・フエリーニ「ジェルソミーナ」、ピエトロ・ジェルミ「鉄道員」などなど
その系譜を今に継続させていると。
すごいですねぇ、すばらしいですねぇ、さいならさいなら・・・

『ペーパーバード:幸せは翼にのって』
http://www.alcine-terran.com/paperbird/
スペイン映画:
フランコ体制の内乱を背景に描かれた家族の愛の物語、だんですわ。
これまた普段の国民性からはとんでもなく信じられない
でもスペイン映画ならではの一品。
「汚れなき悪戯」のマルセリーノを思い出してしまったのは
ワタクシだけではないのでは。
すごいですねぇ、すばらしいですねぇ、こんばんわこんばんわ・・・・

『クリスマスのその夜に』
http://www.christmas-yoru.jp/
ノルウェー映画:
この映画については先日のブログにも書きました。
監督はベント・ハーメル
僕は普段監督で作品を選ばないのですが、彼の作品は監督が先です。
「ホルテンさんのはじめての冒険」「キッチン・ストーリー」
ともかくDVDでもよいので過去のも観ましょう。


しかしここまで書いてきて
私はいったい何歳なんでしょうね・・・
それと
どうも、なぜか映画大国のアメリカとフランスの作品は観ないんですね、不思議不思議。

さて欄外、番外編
どうにもこうにも時間を返せとうなってしまう作品、
まあ、それを
「IGワガデミー賞」と銘打って発表させていただきます、はィ。
その作品は、

『東京オアシス』
http://www.tokyo-oasis-movie.com/
「かもめ食堂」「めがね」と独特の映像世界を作り上げてきた流れ
小林聡美、もたいまさことくれば観たいですよね。
でも前々作の「プール」で?一つ、前作の「マザーウォーター」で??二つ
そしてこの「東京オアシス」で???沢山。
わかりました、初期2作は監督が荻上直子で
後のは違うんですね、やっぱ監督でも選ばなくてはと
思った今日この頃でした。

PS
先日のブログで
トキオのスペルがTOKYOではなくTOKIOとのご指摘をいただきました、ありがとうございます。

今日の一言:
でも僕ってさあ、TOKIOのピアノの人と
「劇団ひとり」の人とは違う人だとわかったのはついこないだなんだもの・・・





コラムン13:おススメ映画・クリスマスのその夜に

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今日のお題は、
おススメ映画です。今回はノルウェー映画。

「クリスマスのその夜に」
http://www.christmas-yoru.jp/

ほんのり、大人の映画です。
クリスマスの夜、人それぞれ色々な夜がある、
それぞれ綴りながら、どこかでつながっている
それは時間的、物理的につながっているだけでなく
人間ってどこかで皆つながってるんだな、
と思わせてくれました。
10日に有楽町で観てきました、公開中です。

実は僕はこのノルウェー人監督
ベント・ハーメルの作品は3つ目で
確か前はBUNKAMURAで観た。
どれも本当に心に残る作品です。
北欧という環境と地理的な特殊性から
自然と生まれてくる物語、
それをハーメルという監督が
素晴しい作品に仕上げてくれてます。

どうしてか分からないのですが
心にずっと残るんだね。
過去の作品も下記に記します。


「キッチンストーリー」
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD4774/

「ホルテンさんのはじめての冒険」
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD13730/index.html


今日の一言:
風邪ひいた。ギャグが思い浮かばない、今日。


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プロフィール

ビバップ犬

CS音楽専門チャンネル、ミュージック・エア(スカパーch.271/スカパーe2 ch.326/全国のケーブルTVで放送中)を立ち上げた張本犬。音楽は主にジャズが好きでドラムも叩ける、と自負する、ゴールデンレトリーバー。オヤジ世代の代表として、上質な音楽を紹介します。

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