ワグナー

179「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2013」

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ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2013

遅くなりましたが
本年度のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートに関して記させてもらいます。

皆さんも見ましたよね。
指揮は二度目の登場となるフランツ・ウェルザー=メスト、
ウィーンフィルの演奏は勿論非の打ち所が無い。
また共に今年が生誕二百年になるワグナー、ヴェルディーの作品を取り上げたのが
効果的なポイントとして光っていた。
全体としては選曲の多くがヨハン(2世)の弟、ヨーゼフ・シュトラウス作で
しかもほとんどニューイヤーコンサート初演、ヨハン作の作品でさえ初演で、
少々物足りなさがあったことも事実。
まっ、初演で挑戦、良しですかね。

でだ!バンバン!!(シーナ誠的に机を叩く音)
撮影監督、TV収録の演出がひどい、何やってるんですか!
天井から空撮のように撮影出来る特殊カメラ・・・私たちはかつてスカイカムと呼んでいたが・・・
ここぞとばかりに、その映像を使いまくり、挿入しまくり、
コンサート見させたいのか、演奏の場である楽友協会の壁を見せたいのか
本末転倒。
基本的なカメラワークを見ていれば
ディレクターは間違いなくスコアーを目の前にして、
十分曲の構成を理解してカメラ、スイッチングを指示していたと想像できる。
にもかかわらず、まことに残念。
未熟なものへ無駄な道具を与えてはいけない、
与えるのなら与える側は、使い方だけでなく、その道具本来の意味を消化させてからにしてほしい。
関係者へは深く反省を促したい!バンバン!!(ショージさだお的に壁を叩く音)

ところで、
関係する身近な話題。
当家の奥方、要は私の奥さん、
年末に知人から有機野菜ですごく美味しいニンジンを大量にもらったので
せっかくだからご近所に、おすそ分けしてたんです。
と親しいあるお宅に行くと、そこの奥さんが、ナンだかどえらく派手なドレスを並べて
個人的ファッションショーというかどれを着ようかと迷っていたんですと。
で、何で?とわけを聞くと、なんと、このニューイヤーコンサートを聞きに明日からウィーンに行くんだと!?
で、よく聞くと、何でも通常のチケットは30万円ぐらいするので、それはいくらなんでもとなんだが、
前日のゲネプロは3万で見られるんだとかで
それをゲットしてウイーンに高飛びする計画だったんだと。
しかし、30万という値段の真かは分からんが、お高いのね・・・
というわけで、当家の奥方、要は私の奥さんは
この話を、両手に大量のニンジンを抱えたまま帰ってきて話しておった。

それはそれとして
今年の映像では客席が映ると、そこには必ず日本人のご夫婦が映りこんでいたよね。
目算で1割は日本人じゃなかったかな、
まっ、だからだんだんだ?ですが。

今回の一言:
ドナウは青くない、茶色だ、本当。



169「ベルリン・フィルin銀座@ソニービルに行って来た&コラムン1周年」

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ベルリン・フィルin銀座@ソニービルに行って来た&コラムン1周年

銀座ソニービルで今
「技術と完成の融合が生み出す
至高のコンサート体験
ベルリン・フィルin銀座 4K DSD」
・・・ああ長いタイトルだ・・・
が行われている。

どうぞ、ということだったので
だわだわ、と行ってきた、体験してきました。
結論としては
今までに無いような映像の解像度と
今までに無いような音を
体験できました、
と小学生の社会見学の感想文程度の事しかかけないのですが・・・
それじゃあんまりだ、との関係者の声も聞こえますので・・・

特に音に関しては一聴の価値はあります!
ソニーが開発した次世代音声フォーマットDSDによるスピーカーから流れ出てくる
五嶋みどりとベルリンフィルによるメンデルスゾーンバイオリン協奏曲には
驚きの感があり。
五嶋みどりのヴァイオリンのリアル感
大げさではなくヴァイオリンの胴の中に入ってしまったような臨場感!
・・・といっても今までに入ったこと無いけれどね、比喩比喩・・・
引いた弓からその毛の一本一本に塗られた松脂が
粉となり立ち上がり目の前に浮遊しているような感じ、
・・・これは比喩ではなく自分で演奏した経験がある方なら分かってくれると思います、本当・・・
がするのであります。
ともかく今までこのような音に出会ったことはありませんでした。
またサイモン・ラトル指揮によるワグナーのワルキューレの奇行では
指揮台に立つラトル自身が聴いている音と同じ音が流れていると確信できる。
そう、ファンなら誰もが憧れる指揮台でオケを聴く事、しかもベルリンフィルを、
それが体験できたといってこ過言ではないと思います。

さて映像のほうはと申しますと・・・
通常のHDの倍だか三倍だかの解像度の新システム「4D」での上映。
これは確かにすごい
・・・何がすごいかというと、本当に通常裸眼では見られないような細かいところまで見える・・・
すごすぎると表現したほうがよいぐらい。
がしかし、実際あんなに細かいところまで見られることは必用なんだろうか?
それこそ絵画を双眼鏡や顕微鏡で見ているようなもので
研究者なら別だが、普通の鑑賞者がそこまで必用なのか、
果たして裸眼を超える解像度が必要なのか考えてしまった。
ここにコンテンツ本来の楽しみ方をも(少々)超えてしまう
技術優先のよくは無い影が見えてしまったんです、本当。
具体的に書くと
例えばヴァイオリンの胴の部分がアップになり、
通常見えない胴の部分の年輪や汚れまで見えてしまう、それはいかがなモンなのか。
見えれば綺麗といえば、確かにフレンチホルンやトランペットの綺麗なロータリーの動きや
ベルの輝きは、それはそれで確かに綺麗だが
ヴァイオリン同様、指揮者のサイモンラトルの白髪の髪の毛一本一本まで見えてしまう、
だいたい観客は何もブラスのベルの輝きを見たくて来たわけではなく
弦の年輪とか、ましてや胴の汚れやラトルの白髪を見に来たわけではないんだよね・・・。

結局何が言いたいのかというと
今回経験したことで二つ感じたことがあるんだ。
本来「夢」のように憧れていた事が技術革新で誰もが体験できる、
今回で言うところの、指揮台の上でベルリンフィルの音を聴くような体験、
そういう技術革新はいつの時代にも望まれ、ヒットを生み
大げさな言い方をすると経済発展につながるということ。
対して
消費者があまり望んでいないような技術革新というのは、その逆で
今日本が陥っている経済問題を象徴しているのではないか、ということ。

今回の感想はあくまでも
私個人の感想でありまして
皆さんがどのように感じるのかはわかりません。
ただ、ソニーさんがこのような体験を広く公開して
それを今回体験できたということに深く感謝いたします。
この催しは
12月22日まで開催されています
しかも無料で誰でもOKですとのこと、
是非お運びいただくことをお勧めします、かしこ。
http://www.sonybuilding.jp/event/opus/bphm2012/index.html


今回の一言:
「誰でもお尻は洗いたい」
でヒットし普及した洗浄システム。
でも誰もは、お尻を乾かしたいとは思わなかったわけだ、
で、見なくなった。

PS
ブログ:コラムンを始めて丁度1年になります。
あきれず、おこらず、(いや、とっくにあきれられ、おこられ)
お読みいただきましてありがとうございます。
駄文ではございますが
今後ともごひいきの程
お願い申し上げるしだいで申し上げます。
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プロフィール

ビバップ犬

CS音楽専門チャンネル、ミュージック・エア(スカパーch.271/スカパーe2 ch.326/全国のケーブルTVで放送中)を立ち上げた張本犬。音楽は主にジャズが好きでドラムも叩ける、と自負する、ゴールデンレトリーバー。オヤジ世代の代表として、上質な音楽を紹介します。

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