映画「最強の二人」最高&「最初の人間」に期待

先週末
「最強の二人」を観た。
http://saikyo-2.gaga.ne.jp/

私にとっての
本年度最高作品に躍り出た。
ストーリー、センス、演技、演出、すべてに乾杯です。
さてそんなこんなで、
内容の素晴らしさをあらわす評は色々なところで記されているので
ここでは私独自の視点で一言だけ書きます。
この映画は
極上の音楽映画であるということ。
組み込まれている音楽、
クラシック、ブラコン、R&B、ワールドすべてがにくい演出の要素になっています。
そして
主役のフィリップを演じたフランソワ・クリュゼ、
どこかで観たよな~と。
そう!
80年代米仏合作で
サックス奏者のデクスター・ゴードンが主役の名作
「ラウンド・ミッドナイト」で、あの名脇役を演じた人だった。
あの映画ではデクスター・ゴードンがアカデミー主演男優賞にノミネート、
ハービー・ハンコックがアカデミー作曲賞を受賞と、
まさに音楽好きにはたまらない至極の音楽映画だった。
そおかあ・・・・!!!
まあ、そんなマニアックなことはさておき
この作品「最強の二人」は
後味満足、にっこり涙も満載です、
ぜひお勧めします、観て下さい。

実は
その前日、
前々から観たいと思っていて
意を決して岩波ホールで観た
「イラン式料理本」
http://iranshiki.com/
これが期待に反して・・・・
だからこそ、
その反動とでも言いましょうか
その直後に見た「最強の二人」が
よりよく受け取れたのかな。
「イラン式料理本」は
予告編観てとんでもなく面白そうだったのですが、
予告編がすべてでした、
予告が面白そうでおもしろそうで、本編はSoWhat?ってあるよね、すまん。

ついでといっては何ですが近日公開の期待作の紹介。
「最初の人間」
http://www.zaziefilms.com/ningen/
なんていっても
この作品の監督は
私にとって
近年断然のナンバーワン作品「家の鍵」の監督
イタリアの名匠ジャンニ・アメリオの新作なんだ。
「家の鍵」では
障害を持つ子供と親、世間との共生、共存の可能性を描いて
ヴェネチア国際映画祭三部門受賞したのですが
本作ではどうなるのか、期待期待。

ところで
今年観た映画の今のところのベスト2は
この「最強の二人」と
「キリマンジャロの雪」だ。
http://www.kilimanjaronoyuki.jp/
両方ともフランス映画だ、
もともとフレンチものは好みじゃないのに不思議だ。

今回の一言:
よく思い出してみると今年見たのは
スペイン、ブラジル、果てはキルギス、イラン映画と
変だよね、そもそもが。
イギリスやドイツも観てますよ。
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