パコデルシアが亡くなってしまった!・・・

パコが亡くなった・・・パコが亡くなった・・・
すぐに
知人のフラギターの権威の方から下記のメールが来た。

「すでに新聞でご存じかもしれませんが、
パコ・デ・ルシアがメキシコで急死しましたね。
これで、古き良き時代のフラメンコを継承する、
最後の巨星が消えてしまいました。これからの
フラメンコギターはどうなるのだ!? と、寒心に
堪えません・・・・。」

まったく・・・・久しぶりに
時代の区切りというか
なにか自分の人生の区切りのような事態がおきたような
そんな感じだ。
変な話ですが、高校生の頃、ジャンギャバンが亡くなった時
同じような感じになった。
ジャンルやその他全然違うのだが・・・
ともかく。

追悼の意味を込めて
一つだけパコのシーンで覚えている
一番衝撃的な思い出を記します。
それは、パコとアルディメオラのデュオのシーン。
当時、二大巨頭のように言われていた
二人のまさにバトルを期待されたセッションだった。
当初、双方ともに流している感じでコラボレーションを繰り広げていたが
アルが少し色気を出して速弾きを始めた。
パコは受けることなく、坦々と自分の運指を繰り返す。
気を良くしたのか、アルが更に速弾きでひっかけてくる。
・・・・・・すると、唐突にパコのスイッチが入った。
あれこそ、目にもとまらぬ高速インプロビゼーション。
速さだけでなく、唄うかのごとく、美しいフレーズ。
見ていた私は
それこそ目がさらになって
何が起こっているのかしばらく意識が無かったような感じ。
で、その劇的なシーンがしばらく続き、私も正気に戻って、
ふとアルの方を見ると
彼も、自分の立場を忘れたしまったかのように
ボー然とパコの演奏に見入っていた。
その後、アルも額に汗をしながら
自分の演奏を貫徹はするが、
パコというと、足を組んでヒョウひょと何気ない表情で魅せまくっていた。
見ているこちらのほうであってもなんだかかわいそうな状況であった。

そんなおもいでだんだ。

今回の一言:
フラのギターとジャズのギターでは
指弾きとピックとの基本的な違いはある。
私はどちらもできない・・・。