2013年10月

234「文化勲章?芸と芸術」

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文化勲章?芸と芸術

先日文化勲章の発表があった。
関係する話題を二つ。

文化勲章に何で役者が選ばれるのだろう。
本当に毎回思うのだが、何でだ?
別に今回受賞した高倉健さんが素晴らしい役者ではないという事ではない、
本当に素晴らしい役者であることは疑いない事だろう。
しかし、それとこれとは別で前々から疑問に思うのは役者の受賞だんだ。
そもそも辞書に「文化勲章」とは
「学問・芸術など文化の向上・発展に多大な貢献をなした人に授与される勲章」
とある。
この解で行くと
優れた「芸術」であり決して「芸」を指しているのではないと思うんだよね。
芸と芸術を混同するような文化社会であってよいのかなと。
まあ、私みたいな小人がどうこう言う事ではないけれどね。
前にもコラムンで少しふれたが
大橋巨泉が一昔前の番組「こんなモノいらない」で
第一回目に取り上げたのが勲章この主張、大いに賛成。
・・・因みに二回目がNHKだったと思う・・・。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A8%E6%B3%89%E3%81%AE%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AA%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%81%84%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84!%3F

二つ目は
今回素晴らしい書家、高木聖鶴氏も受賞した。
その書の世界の話で
一日おいた今朝の朝日新聞で
「『天の声』で入選差し替え 日展書道、事前配分」
http://www.asahi.com/articles/TKY201310300010.html?ref=com_top_pickup
日展に関して書家の選出には不正があるというブラックな内容の記事だ。
文化勲章受賞にも関係しているという。
残念でならない、書は真の芸術であると思うからこそ。
・・・
こうしたことが正されるよう
この機に
公的なというかほぼ公的と言ってよい権威ある賞の選考委員は
改選回数を制限するとか、定年制を設けるなどした方がよいと思います。
渡辺淳一なんて何年直木賞の選考委員続けてるんでしょう・・・
先日も80歳のお祝いに銀座の「文壇バー」の女将を集めてパーテーやったようで、懲りないですな。
直木賞、今回選考委員に新任した高村薫さんと東野圭吾さん・・・両氏とも私は大ファンだ・・・
に大いに改善を期待する次第であります!

今回の一言:
大橋巨泉はB型だ。


233「サラボーン・ピーター・ガン (Peter Gunn) 」

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サラボーン・ピーター・ガン (Peter Gunn)

久しぶりに音楽の話。
先日ラジオからえらくファンキーでかっこよい曲が聞こえてきた。
声はサラボーンなんだけれど
音色というか、リズムというか、ともかくかっこよい、新しい。
で、曲終わりにDJのコメントが
サラボーンの歌でピーター・ガン (Peter Gunn)のテーマだという。

早速調べたら
これはどうもNYのクラブ・シーンで
活躍するトップDJたちがリミックスしたシリーズだとわかった。
http://www.youtube.com/watch?v=Kf17nKtllWM

MAX SEDGLEYhttp://www.irmagroup.jp/irma_artist/maxsedgley
は、ドラムンベースにジャズの要素を取り込んだ
RONI SIZEというグループ(http://www.clubberia.com/ja/artists/561-Roni-Size/
のドラマーだそうだ。

そこで
こんなことがどうしてできるのだろう?
音作りの技術的なこともそうだが
それ以前に
音源の著作権、正確に言うと著作隣接権はクリアしているのか?
簡単に言うと
数十年前に録音されたサラボーンの音源をどのように権利クリアして
リミックスしているのか、とても気になった。
素人の中には
市販の音源を勝手にリミックスしている人も多いようだが
それを個人で楽しむのは良いが、販売したりすれば法に触れる。
で、このシリーズは老舗のレーベル
“ヴァーヴ音源の中から選りすぐりの楽曲をNYのクラブ・シーンで
活躍するトップDJたちがリミックスしたシリーズなので
確かに音源を保有するレーベル、ヴァーヴに許可を得て行っているという事だろう。

次に技術的な事だが
当時の音源をリミックスするにしても
ミックス前のトラック別のテープなど残っているはずもなく
いや
そもそも、サラボーンのこの時代マルチトラックで録音ではなく
ステレオ2チャンネル、事によっては、モノラルだった可能性もある。
なので、リミックスはできるはずがない。
これも知人に聞いたところこうした場合は
元の音源の生かしたい音域(例えばサラのヴォーカル)をUPし
他をDownさせてその音の上に
無理やり新しいリズムとかを乗せて作るようだ。
まあ、これは原音を作ったクリエーターには失礼な話だが
このように生き返るとなると、一概にも言えない。
それにしてもかっこよい!

http://goo.gl/t45TnV


今回の一言:
サラ・ボーン
原音がよいから、
若者たちよ、どうとでも調理されよ

232「阪急阪神第一ホテルグループの食品表示偽装の件」

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阪急阪神第一ホテルグループの食品表示偽装の件

今回は
音楽ともアートとも関係ない時事ネタ。

先日丁度
こうした事態を呼び起こすことに関係するのではないかという話を
友人から聞いてたばかりだったので、案の定と驚いたので
今回はその話題。
話の概要。
ホテルは、
食材に限らず、寝具やそれこそ部屋で使うシャンプー一つに至っても
業者さんから購入している、あたりまえ。
通常は購入先の業者さんを担当部署が厳正に選択しており、
せいぜい部門である程度窓口を統一している程度だそうだ。
これが最近さらに経費削減の流れで、
一流であっても購入もできるだけ効率よく行って
より低く抑えて行こうという傾向が強まっていて
大枠で大雑把になっている傾向が強いとのこと。
ただし友人曰く
各品目の購入というのは
部門ごとに専門性、プロの目を通してこそ安全に購入できることが多い。
一流ホテルなら尚更、一般利用者はそこに重きを置いて利用しているはずだし
効率的にという事は聞こえは良いが、その方法しだいでは一つ間違えると
本来あるべき安全性のファイアーウォールが低くなる事態となり
リスクが増し、ひいては信頼性おも傷つけかねない事態になるのではと指摘していた。

今回の偽装のニュースを見たのは
この話を聞いた翌日だったので、思うところが多い。
勿論、今回の原因がどこにあるのかは
まだ調査中であるので何とも言えないが
いずれにしても
日本人が本来持ち得ているコモンセンス
それを安直な波で押しつぶしてほしくない、
ですがな。

そうそう、今回のニュースは
他人事ではなかった。
私が仕事で毎週のように大阪に出張しているのだが
宿泊するばあいのホテルは
阪急阪神第一ホテルグループのホテルだ。
ただそのホテル、阪急阪神第一ホテルグループとはいえ
ほぼビジネスホテルでレストランなんかない。
なんたって、レストラン代わりに1階にサイゼリアが入っているだけで。
だいたいですね
サイゼリアが
「トリフのムニエルをキャビアとともに」
とか
「朝どり伊勢海老海賊風パエリア仕上げシェフの笑顔添え」
とかだすか?
冷凍を冷凍と(たぶん)
自信をもって提供されているはずだ!
で、そもそも、私は、ココに泊まるが、何も食したことは無いし
だから私にはぜんぜん関係ない話。
だんだん。


今回の一言:
数年前船場吉兆の食品偽装の記者会見で
社長だか、お母さんが息子に聞こえないように指示してた声が
まる聞こえだったニュース映像を思い出した。
マイクが良かったんだな、きっと。
ゼンハイザー、だろう、きっと。


231「ダンス禁止・風営法違反で」

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ダンス禁止・風営法違反で

近年、警察が風営法の規制を厳しくして
若者たちが夜通しダンスを楽しむ場であるクラブが、
摘発される事が多くなったという。
そうした動きに対して業界をはじめ有志たちが風営法改正を求める
署名運動をし16万筆をこえたという。
また政府や超党派の国会議員達も見直しを検討し始めたという。

この流れとか動きにどうこう言おうと言う気は無い、それを最初に書いておく。

でだ。
話はコンサートでのことだ。
私がよく行くコンサートはJAZZとかAORとか比較的落ち着いたアーティストのが多いのだが
時々元気なというか、見る人も若者も多いコンサートに行く。
そうした時に必ずと言ってよいほど1曲目から総立ちだ、
最近はJAZZなどでも途中からだが立っている人も多くなってきた。
別に立ってはいけませんとか言いません、私は。
でもね、落ち着いてみたい人も多いんですよ。
そこで提案です。
先日の富士急ハイランドで行われたSEKAI NO OWARI のコンサートがそうだったのだが
スタンディング席(エリア)と指定席エリアを分けてチケットもそのように分けて販売していた。
このような流れはまだまだレアケースなのだろうが
是非とも関係者の方は前向きに検討していただきたい、

ただしそれを理由に
とんでもなく高額な席を設けたりすることは批判の声もあるようで・・・そりゃ当然と言えば当然・・・
そういう相乗り商法ではなく
正規に分けた席割をお願いしたいです。

この話を社内でしていたら最近は
ミート&グリート(Meet & Greet)等と銘打って
時には高額なチケットでアーティストと直接会える特典付というのを売っている場合もあるときいたのだが、
世間の流れに疎い私でありまして・・・初めて聞きました。
まあそれはそれで、高い料金払ってでも憧れのスターと握手出来たり、写真撮ったりしたいのでしたら
まあそれはそれで本人の意思でしょうから、これまた私がどうこう言う事ではありません。

ともかく
スタンドと着席を分けた席割販売がいいなぁ。

ここでまた思い出したことがある。
これまた昔の話。
新田一郎さんと話していて
(スペクトラムのリーダーで当時は既にグループは解散して、
アレンジャーとしてスタジオで活躍していた)
スペクトラムの武道館コンサートの時にイベンター、レコード会社の人に
お願いして徹底してもらったことがある。
関係者席をアリーナ前方ではなく、1階席の壁際にしてほしいと。
理由は、いつもいつも、コンサート会場の最前列に
むすっとした顔で、ずーーっと着席している一団がある。
それはマスコミなどの関係者席で、どうしてもその方たちが最前列にいるのには納得できないし
コンサート進めるうえでそこを見ると、気がなえてしまうので、ということだった。
で、この希望は受け入れられ、そして文句も誰からも出なかったという事だ。
この話には同感だった。レコード会社からすると、メディアの人を招待して
出来るだけよい記事を書いてほしい、というのが目的だからわからなくもないが。
メディアや評論家の中には、一等席でなければならないという人もいたようだが
基本紳士な方たちは決してそうではなく、どこであってもしっかり見て
良いものは良いと書いている、はずだ、と思う、と思いたい。


今回の一言:
この風営法強化の流れで
タンゴや社交ダンスサークルにも影響が出ていると聞く。
私は踊りませんが。
トマト一発!



230「漫画家のやなせたかしさんが亡くなった」

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漫画家のやなせたかしさんが亡くなった

ともかく、ご高齢だったので来るべき時が来たのかという事だが
残念でならない。
ご冥福をお祈りするとともに
ここではとっておきの雑学を。

That's学:
初歩編:
戦後デザイン事務所に勤めていたやなせさん。
三越デパートが
その事務所を通して当時の著名芸術家である猪熊 弦一郎氏に
包装紙のデザインを依頼し、当時としては破格のデザイン料が話題にもなった。

中級編:
完成したとの連絡を受け、使いで作品を受け取りに行く役割が
まだ若手のやなせさんだった。

上級編:
事務所に持ち帰るさなか、もしくは持ち帰ってから
やなせさんはそのデザインに肝心の三越の名前が入っていないことに気が付く。
それを猪熊画伯に伝えたところ
「じゃあ、君入れておいてよ」と言われて
当時無名のやなせ氏は即座に簡単にペンで手書きのアルファベットで「mitsukoshi」と入れた。
それが今でも使われている三越の白地に赤い丸模様デザインのあれです。


今回の一言:
正義の味方アンパンマンの生みの親
というより
やなせさんご自身が言うところの
世界最弱のヒーローの生みの親
というほうが私は好きだ。
プロフィール

ビバップ犬

CS音楽専門チャンネル、ミュージック・エア(スカパーch.271/スカパーe2 ch.326/全国のケーブルTVで放送中)を立ち上げた張本犬。音楽は主にジャズが好きでドラムも叩ける、と自負する、ゴールデンレトリーバー。オヤジ世代の代表として、上質な音楽を紹介します。

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