2013年09月

219「ベネチア国際映画祭2013」

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ベネチア国際映画祭2013

7日に閉幕したベネチア映画祭。
日本では
オリンピック騒動に紛れて今一つ話題になっていないような気がするが
でも、宮崎駿の引退発表もあったから・・・
で、わかった、受賞作品が地味?だからか・・・
受賞を見てみると

久しぶりにドキュメンタリーに金獅子賞が贈られた。
ジャンフランコ・ロッシGianfranco Rosi監督の
「サクロ・グラSacro Gra」
イタリア映画。
銀獅子賞にはギリシャ映画の
「ミス・バイオレンスMiss Violence」
監督はアレクサンドロス・アブラナスAlexandros Avranas

なんてわかったよなことj書いておりますが
今年は小振りで
金獅子賞は無しにして
銀獅子賞を5本出そうなんて意向もあったと聞く。
でも今のこの時期に
この世相でこの受賞内容は納得する、本当。
三大映画祭でドキュメンタリーが受賞するのは
カンヌ映画祭でマイケル・ムーア監督の「華氏911」以来だと思うし
受賞作品の国は
イタリア、ギリシャとユーロ危機の最先端国
何かこの映画祭が世の流れに訴えるものがあるような気がする、
と思うのは私だけなんだろうか。

まっ、今回は簡単にしておきますが、温故知新。
1951年のベネチア国際映画祭では
黒澤明監督の『羅生門』がグランプリに輝いた。日本映画が初めて世界に認められたとよくいわれる。
これも戦後からの復興、世界の世相を反映する一端だったんだよね、きっと、
・・・私まだ生まれていないもんで。
受賞の時の黒沢監督のコメントを探した。
「人は或は此の映画について非常に乱暴な試みであるというかもしれません。が、しかし私はこう思うのです。どうも日本の映画界は一寸目新しい試みをすると、その危険性を指摘し、折角伸びようとする枝を切ろうとする傾向があるのではないでしょうか」。

今回の一言:
私が社会人になって早々
ある人が言ってくれた。
「出る釘は打たれる、
でも出過ぎた釘は打たれない」

218「五輪に便乗?」

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五輪に便乗?

今朝の朝日新聞にJOCが五輪便乗商法を厳しく規制するという記事があった。
中にはスーパーの売り場で「やったぞ!東京」と書いただけの看板に
NGを突き付けている、という事例を読んでいきすぎじゃないかとも思った。
同じ日の天野祐吉のコラムに
「・・・地球村の運動会を若い人たちが楽しむのは大いに結構だが、
いいトシした大人が、やれ経済効果がどうの株がどうのと、
カネの話ばかりに夢中になっているのは野暮だし、みっともない」
この意見もどうかなと思った。
五輪効果で経済が活発になるというのは
まあ、どちらかというと来た方がよいのではないかと思っていた私
・・・勘違いしないでね、五輪は素晴らしい祭典だと当然思っている。
でもその場所が東京かどうかという部分で、どちらかというとと思っているという事・・・
にはもっとも重要なポイントと考える。


勿論「タダ乗り」はよくないが
「便乗」っていうことは要するに社会現象をビジネスに取り込むという事であり
それはマーケティングの原点ではないのかな。
「野暮は嫌だよ」といえば聞こえは良いが、生きるという事はかっこ悪い事なんだよ、キリギリス君、
じゃなかった、天野さん。

経済効果、五輪特需・・・
リニア中央新幹線開業を東京五輪に間に合わせる、
成田と羽田を直接結ぶ新鉄道などなど
色々な構想が現実味を帯びて語られてきている。
また、前回の時の反省で、日本橋の上を通る首都高速を地下化し、
お江戸日本橋の風景を復活させる、
これは本当に現実化してほしい。

放送、音楽の世界では・・・
オリンピック放送と言えば放送権料。
日本の放送関係がIOCに支払った放送権料は
10年バンクーバー、12年ロンドンの冬夏で325億円
14年ソチ、16年リオで360億円
どんどん上がっている。
NHKのソチ・オリンピック放送のテーマ曲を「コブクロ」が担当するとも同日発表された。
・・・・??
ここで疑問が頭をもたげてきた。
NHKは放送権料を払ったいるのでオリンピックを表明する、表記するのは当然OKだが
その放送のテーマ曲になった場合はどうなんだろう。
コブクロ自体、レーベルがその曲が入っているCDに「NHKソチ・オリンピック放送テーマ応援ソング」
と表記できるのだろうか?
仮に表記できなくとも、NHKの放送では「放送テーマ曲、コブクロの000」と連呼されるわけで
そのCDが市場で売られるわけで、これって便乗商法でしょ?
いけないの?うーーむ、これって難しい。
更に
例えばマクドナルドが公式スポンサーになって、そのCMで誰かの曲を使ったとしよう。
そのCMの中で「マクドナルドはオリンピックを応援します」とナレーションが入り
「歌@@」と表記され、何度も何度もメディアで流れるわけだよね。
これが便乗と言わずして、何が便乗なんだ?
良いじゃありませんか。

That's学:
五輪五輪と書いていて
オリンピックを五輪という日本語で表現したのは凄いことだなと感心したので調べてみたところ・・・
戦前、読売新聞の記者だった川本信正(1907~96年)の発案だったことが分かった。
オリンピック報道に携わり、
他には
32年のロサンゼルス五輪陸上男子の吉岡隆徳選手を「暁の超特急」と名付けたり
戦後は日本オリンピック委員会(JOC)委員も務めた、とのこと。


今回の一言:
タダ乗りは良くないこと、便乗は経済効果という良いことをもたらす。
野暮は大いに結構、粋だけでは生きていけない。















217「チック・コリア登場」

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チック・コリア登場

東京JAZZ出演に続いて
ブルーノト東京でチック・コリアのステージがある。
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/chick-corea-the-vigil/

その間を縫って
当方の番組「MA HEADLINES」に出演してくれる。
インタビュー収録が明日あるとのことだ。
http://www.musicair.co.jp/special2/index.php?id=635
放送は来月になるが乞うご期待!

チック、少しやせたよね。
まっ、そんなこといいかぁ。
番組宣伝はここまで。

チック・コリアと言えば
フェンダーのローズ。ローデスとも言っていた。
知らない人には何の事だかわからないと思うが許してね。
ローズというと二つの事を思い出す。
一つは日本で最初にローズを購入したのは井上鑑。
当時ヤマハ渋谷店の店長であった人物が言っていた。
「世田谷の井上家へ
輸入到着早々のローズを自ら納品に行ったところ
まずチェロ奏者であった父親が対応してくれて
さあ、本人にお渡し、となった時、奥から出てきた学生さん風の坊ちゃんが彼だった
そして、このお坊ちゃん、なんて贅沢な楽器を買ってもらったんだ、本当にお坊ちゃんだなあ・・・
と思った」と。
そりゃそうだ、当時としては本当に贅沢な話ですね。
井上さんはそうではないだろうが
当時バンドでキーボードのメンバーを選ぶとき
テクニックは二の次で何のキーボード持ってるかでほとんど決まった、
高かったんだから本当に。

もう一つは・・・
私が現役でスタジオワークをしていた時の話。
すでにローズは下火になり
キーボードはプロフィットとか手軽なところではDX7などの電子音が主流になっていて
いわゆる直接鍵盤を叩くことで音を出すローズは
古い音としてスタジオではほとんど使われていなかった。
ある時、スタジオの片隅に追いやられていたローズを見つけて
懐かしいな・・・と使ってみたんだが、何とも雑音が混じる。
別に壊れているわけではないが、どうしても雑音がきになり結局使うのをやめた。
後でわかったのは、それは雑音ではなく、電子音に慣れた私の耳には
ローズの鳴らす倍音を含んだ音が、どうしても雑音を含んでいる音に聞こえてしまったということ。
電子音=きれいな音、そんな時代だった。
その後CDの登場になり、
音はアナログ電子からデジタルへと更にさらに綺麗に?無味に?なっていったんだね。
そんな時代の幕開けだった。

そんな思い出も含めて、ローズの音は深い。
だから今でも
ラ・フィエスタのイントロのローズの音を聞くと
何とも言えずに興奮してしまうのは私だけではあるまい。


今回の一言:
映像は錯覚の賜物
音は真実の重なり、
てか。

PS
3年ぐらい前に当方で
再結成したリターン・トゥ・フォーエバァー
のライブDVDをリリースした。
その時にチックとアル・ディメオラが大喧嘩をして
もう二度と組まないとなったと聞く。
その後どうなったのかな。



216「東京JAZZ・2013行ってきました。ボブ・ジェイムス&デヴィッド・サンボーン・小曽根真・桑原あい」

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東京JAZZ・2013行ってきました。ボブ・ジェイムス&デヴィッド・サンボーン・小曽根真・桑原あい

前に書きましたが
ボビー・マクファーリンが見たくて
東京JAZZを予定に入れいれていた。
ボビーのステージは残念ながら病気で無くなったが
代替えで
ボブ・ジェイムス&デヴィッド・サンボーン
featuringスティーブ・ガッド&ジェーム・スジーナス
このスーパーバンドに
ゲストでラリー・カールトン、ヒラリー・ジェイムス
そして小曽根真が参加したステージを繰り広げてくれた。
代替えと言っては豪華すぎる!!
特に小曽根は二日前にボブから電話をもらい急遽参加が決まったとのこと。
曲は今回来られなかったボビーマ・クファーリンに敬意を表して
彼の大ヒット曲「Don't Worry, Be Happy」を
二人で2チェロズ・・・じゃなかった、2ピアノズで即興で演奏した。
ボブいわく、まったくリハもしていないし「Don't Worry、Don't Miss」でとのことだったが、
内容は誠にユーモラスでグルーブ感満載で最高のパーフォーマンスだったと言ってよいと思う。
そして
サンボーンとカールトンのテクニックは勿論健在、
特に私にとって初めてだったベースのジェーム・スジーナスは
「アコースティックベースが唄っている」と思わず唸ってしまったほどだ。
ただ、ただ・・・
メインのバンドは同ステージで3時間前にすでに本来のステージを終えている、
だからなのか・・・
ボブはプレイヤーとしてよりもコンポーザー評価が高く、しかもお歳も高齢で・・・。
ガッドは、私のもっとも愛するドラマー、だからこそ今回も驚きのひと時を期待したのだが・・・。
彼のプレイは常に崇高なテクニックとその技術があってこそ生み出される斬新なドラミングだ!
彼も歳を取った、
ドラムプレイヤーに円熟味を期待するのは難しいのかな・・・
でもアートブレイキーは
亡くなる直前まであの憎たらしいようなドラミングを披露してくれていたのにな、、
きっと疲れてたんだよ、同日の2ステージ目だったから、と自分を納得させました、はい。

前のステージ
「あい くわばら トリオプロジェクト ai kuwabara trio project 」
これは抜群、一見の価値あります。
http://www.aikuwabaratrio.com/
ピアノの桑原あい
ベースの森田悠介
ドラムの今村 慎太郎(ds)
の若い日本人トリオ。
桑原の若さあふれるパワープレイ
森田の唸る、踊るベースフレーズ
明日の日本JAZZは明るい、
2020年東京オリンピック開催の頃に
彼らは世界を駆けまわっているでしょう、きっと!

フリーステージの
ブラジルから来たカルテット
ダニ& デボラ・グルジェル・ クアルテート
http://dacapo.magazineworld.jp/culture/music/117940/
これも要チェックでした。今後さらに期待しましょう。

今回の一言:
親ばかは世界共通?
私も昨日は娘と二人で行ったのですが
ボブさん
ヒラリー・ジェイムスの一曲、良かったよ。

PS
気になったのが、ボブ・ジェームスのピアノの譜面立てに
i-padのようなタブレットが置いてあった。
譜面でもなく、何だったのだろう?

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215「東京JAZZ・ソニックって」

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東京JAZZ・ソニックって

東京JAZZで一番見たかった
ボビー・マクファーリンが病欠になってしまった、まことに残念。
出替えのアーティストに期待しようではありませんか!!
東京JAZZの話はここまで。

で、
昨日に引き続き音楽フェスに関して再度触れておきたいことがある。
それは出演者の選出の仕方・・・
最近
ロックフェスにアイドルとか
JAZZフェスに演歌歌手とか
異業種交流というか異種格闘というか
そのような例をよく見ますよね・・・・。
昨日書いたが、フェスは祭りだから、遊びというか、チャレンジというかなので
うるさいこと言わないでいいじゃないかという指向があって良いとは思うのだが
それにしても
最近の傾向は何か変じゃないのかな。
私の了見が狭すぎて
固定概念に縛られているのか・・・

でもね、でもね、変なものは変だよやっぱ。
これ本当の話なんだけれど
ある時ラジオからJAZZスタンダードが流れてきた。
でもなんか変???と思って思わずボリュームを上げた。
よく聴いていると、そのシンガーは日本人なんだろうなとどこか思わせる声で
でも
音程がすごく正確で、歌唱力もあり、英語の発音もまあまあだった。
でも何だか変、というか気持ち悪い。
で、曲が終わるとDJがその声の主の名前を「美空ひばり」と。
彼女の歌唱力の高さは申し分ない、そんなこと、私がいまさら言うのもおこがましい。
だがいくら音程が正しく歌唱力が抜群だとしても、テイストが合わないことにはどうしようもない、
テイストというか特にJAZZではグルーブ感なのか。
これは日本人シンガーへの偏見じゃないの?と言われるかもしれないので
じゃあ、逆の例。
それは「江利チエミ」。
彼女が黒人のシンガーと「DREAM」というスタンダードをデュエットしているのを聴いたことがあるが
これがまた本当にすんばらしい。
彼女のJAZZものは、この曲ではなくとも、たぶんCD化されていると思うので是非お勧めしたい。
同時代で歌謡曲という同じジャンルで歌唱力の高さが評判だった二人だったが。
別に昭和歌謡を好んでいるわけではないけれどね、例として。

That's学:
コヤブソニックで改めて「ソニック(SONIC)」って何だと思って調べた。
ラテン語sonus,(SOUND)+ICで
音の、音響の、ということらしい。


今回の一言:
んじゃあパナソニックは何なんだろうと
PANAを調べたが意味が分からなかった。


プロフィール

ビバップ犬

CS音楽専門チャンネル、ミュージック・エア(スカパーch.271/スカパーe2 ch.326/全国のケーブルTVで放送中)を立ち上げた張本犬。音楽は主にジャズが好きでドラムも叩ける、と自負する、ゴールデンレトリーバー。オヤジ世代の代表として、上質な音楽を紹介します。

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