2013年09月

224「フラメンコ・公家千彰リサイタル@エル・フラメンコ」

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フラメンコ・公家千彰リサイタル@エル・フラメンコ

先週末土曜に
新宿のエル・フラメンコで行われた
公家千彰さんの3回目のリサイタルに呼ばれて見に行ってきた。
http://chiakivo.com/

今回はいつも同行する人物が自分の講演会とぶつかってしまい
急遽、私の奥さん同行で。
メンバーは2年前の第二回目と同じメンバー
踊り(バイレ):公家千彰
ギター:山崎まさし
唄(カンテ):アギラール・デ・ヘレス
バイオリン:平松加奈
カホン、パルマ:伊集院史郎

お昼のエル・フラメンコでは珍しく毎員の大盛況。
公家さん本人も言っていたが今月で30歳代最後。
踊りのキレと美しさで年齢を感じさせない素晴らしい内容だった。
これからまさに熟練というかマイスターというか
明日の日本のフラメンコを代表するバイラオーラとなるべく
まい進するための序奏、そう、イントロダクションという感がした。
途中で、珍しく、足がもつれる場面もあったが・・・緊張?
本人曰く、あそこで萎んではならないと、
それ以降に俄然と昇華した内容となった。
後半のパリージョ(カスタネット)の醍醐味を堪能させてくれた「シギリージャ」では
当代トップクラスと言って過言ではない公家嬢のパリージョには
魂がこもっていました、いや本当。

彼女のパリージョのすばらしさは
ミステリー作家「逢坂剛」氏の近著
「バックストリート 」に実名で登場している。
一読あれ。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88-%E9%80%A2%E5%9D%82-%E5%89%9B/dp/4620107956/ref=sr_1_7?s=books&ie=UTF8&qid=1380522420&sr=1-7&keywords=%E9%80%A2%E5%9D%82%E5%89%9B

リサイタルが終わって奥さんが一言
「素晴らしい内容だったけれど疲れた」と。
そう、フラメンコは真剣に見ると、見ている側もエネルギーがいるんだ。
その先の会話
私「パリージョ良いでしょ!」
妻「何?何のことかわからない?」
私「じぇじぇじぇ!」

今回の一言:
じぇじぇじぇ!
「あまちゃん」一度も見た事の無いあなた、そう、そこのオジサン
なのに使っているでしょ、わたしもそうですが・・・。

20130928_145548

PS
隣の映画館で
どうも舞台挨拶が行われているらしい。
で、道にたくさんのファンんが映画館の裏口前に
何百人と集まっている。
是枝監督と福山雅治が
「そして父になる」で来ていたらしい。
http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/
この映画に関しては
また機会があれば書きます。
そんじゃあ。


223「アナログレコード製造現場」

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アナログレコード製造現場

先日
アナログレコードの製造現場に見学に行ってきました。
改めて新鮮というか懐かしいというか
今回はその模様を簡単に紹介。

まず
驚くべき、アナログレコードを製造できる工場は
日本というより
もはやアジアではここでしかない。
それが、鶴見にある「東洋化成:末広工場」
http://www.toyokasei.co.jp/

まずは
ここに持ち込まれた音源のマスターの音をここで微調整。
アナログとは正に音信号を溝に切り込むものなので
曲自体の音程の高低、音量の強弱で
その溝から外れてしまうなどという事態も起こりかねないし
また、盤の内側、外側でも微妙に違いがあり
そうした調整が必要となる。
20130921_105752

微調整された音源をこの機械、まさに溝を掘るこの「カッティングマシン」で
・・・ちなみに懐かしい西ドイツ製「ノイマン」
熟練のカッティングマンによりマスター原版にここで溝が掘られる。
20130921_105741

さて
ここで出来上がった原版は、いわゆる凹版であり
この凹版にコーティングをして凸版を作成し
これがやっとプレス原版となる。
そのプレス原版をプレス機に据え付けて
いよいよプレスの開始。
20130921_112718

という事でありまする。

カッティングもスタンプも何から何まで職人技で
何と言っても一番の問題は
それぞれの機械がすでに、というかとっくの昔に製造中止になっていて
これ等のメンテナンスする技術の継承が
もっとも重要であるという事だった。

本当によい見学をさせていただきました。
ありがとうございます。

今回の一言:
ロンドンのエアースタジオでカッティングされた原版を
成田から直接
かつて御殿場にあったプレス工場に
直接持ち込んだことを
思い出した。
走馬灯のように思い出した。








222「英検、TOEIC、TOEFL」

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英検、TOEIC、TOEFL

わかっているようでわかっていないことシリーズの第一回
(ってこの先続くかどうか知りません)

それでは基本知識
「英検」
http://www.eiken.or.jp/
実用英語技能検定の略で
文科省が支援し学習指導要領に沿った内容。
実践的には少し弱い点がある。
基本日本国内

「TOEIC」
http://www.toeic.or.jp/
経産省支援でビジネス英語をメインに
テストは読解とリスニングだけで
話す、書くに関しては測れない。
基本日本国内。

「TOEFL」
http://www.ets.org/jp/toefl
米国発祥でグローバルなテストだが
学術的な内容で産業界では普及していない。

でね
よく日本の学校での英語教育は文法重視で
会話とかリスニング、実用的ではないといわれていた。
が、そうした点を克服しようと
ここ20年ぐらい機器の発展とか活用とかで
実は発音、リスニングは向上しているという。
それに加えて年単位の長期留学だけでなく
短期留学、はたまた海外旅行の手軽さで
英語を話すという事自体身近になり
街中でも本当に日本の若者と外人が英語で会話していることを多く目にするようになった、
・・・・正直、その英語のレベルは少々難がある場合が多いが・・・。

で、ここで書きたいのは
ある語学学者が面白いことを言っていた事。
それは
実はこれから、大事なのは、会話とか発音ではなく
「文書英語」をどれだけ正しく読み書きできるか、
という事だった。
理由は簡単。
現在、日本人同士でも(日本語)、外人とでも(英語)、
メールでのやり取りが大半を占めている。
という事は大事なのは
「正しい文法で、正しい文章を、正しく読み書きする事」なんだということ。

実情はどうかというと
前述のように会話とかリスニング力は向上したが
(古い言い方だが)長文読解、長文の読み書きんぽレベルが下がっていて
教科書の英文もどんどん短文化しているという
世の流れと逆流しているという事だ。

で、話は最初に戻るが
先日政府が大学入試や卒業認定に
TOEFLを重視するようにと発表した。
これは
「話す力」を重視し、かつ「学術的な英語」を重視しなさい
ということだ。

逆行してないかな?

今回の一言:
To Be To Be Ten Made To Be
懐かしい言葉だ。










221「HAPPY MUSIC FESTAハッピーミュージックフェスタ2013」

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HAPPY MUSIC FESTAハッピーミュージックフェスタ2013

今年で4回目を迎えるHAPPY MUSIC FESTA
今回は
舞浜アンフィシアター
9月23日(月・祝)
に開催される。
http://www.andpets.jp/?p=1249


ミュージック・エアでは
当日の模様を撮影収録し
11月1日(犬の日)に特別番組として放送することが決定した。
出演は
斉藤和義 / ジョン・B &ザ・ドーナッツ! / 浜崎貴司 from FLYING KIDS/
宮田和弥 from JUN SKY WALKER(S) / BONNIE PINK / bonobos

先日お伝えした
ミュージック・ジャパンTVでの
「コヤブソニック」収録に影響されたわけではないが
今年は社内でフェス関係の話題が多いのも
それはそれで楽しい事ですね。
そうそう
その「コヤブソニック」今年も台風に直撃されたが
少々の変更はあったが、無事に終了したとの連絡が大阪から入って一安心だ。
去年は屋外での催しで、台風に直撃され
なんと、急遽近くの屋内会場に移しての開催という事だったが
学習効果というか、今回ははじめから屋内でということで、よかったよかった。
しかし、当日の様子を聞いてみると
さすが関西芸人、笑いで台風を押し返したかのようだった。
放送は11月とのことです。

今回は番組宣伝だけで
すまん許しておくれ。

ということで
HAPPY MUSIC FESTA2013
楽しみでありまする。
ペットの保護に協力しようという
フェスタの信念に乾杯!

今回の一言:
ワン!BOWWOW!!





220「村上春樹の新刊 ・恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES」

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村上春樹の新刊 ・恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES

村上春樹の書下ろし短編小説「恋するザムザ」を含む
10編のラブストーリ。
9編は彼自ら選んで訳した翻訳もの。
なんだって。
http://www.amazon.co.jp/%E6%81%8B%E3%81%97%E3%81%8F%E3%81%A6-TEN-SELECTED-LOVE-STORIES/dp/4120045358/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1379052717&sr=1-1&keywords=%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B9

待ち遠しいのですね。
で、本件とは直接関係ないけれど翻訳も関係する話。
先日朝日新聞で(今回もまた新聞ネタ)
「カタカナ語の増殖」というタイトルで
「NHKのテレビ放送で分かりにくい外来語が多用されたとして、精神的苦痛を訴えた男性がいた。
確かにカタカナ語は増えているが、今の時代なら当たり前……なのだろうか。」
というテーマでの記事で3人の論客が語っていた。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201309030659.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201309030659
ダイジェストに書くと
・フランス語の未来協会長のアルベール・サロン氏は
過剰な英語化、無味乾燥だと。
・筑波大学教授・津田幸男氏は
「言語法」で日本語を守れと。
・クリエーティブディレクター・岡康道氏は
取り込んで、面白がろうと。
まあ、言葉の真価はそれぞれだろうし
歴史が判断することでもあると思うのだけれど
私としては
アルベール・サロン氏と津田幸男氏の主張するところの
日本語を守るという考え方に賛成だ。
が、面白いなと思ったのは
津田先生のコメントの中に
「しかし、現状は野放しです。洋画の題名も訳書の書名も外来語だらけです。
なぜ『ライ麦畑でつかまえて』の新訳が『キャッチャー・イン・ザ・ライ』になるのか。」
とあった。
・・・これって、村上春樹の訳本のことじゃないか・・・とすぐに思った。
でもね、先生、でもですね、
こればかりは逆だと思うんです。
よく言われていることですが
やっぱり原題『キャッチャー・イン・ザ・ライThe Catcher in the Rye』を
『ライ麦畑でつかまえて』と訳すのは
聞こえは良いがいくらなんでも意味が逆という事だよね。
この訳は1964年の野崎孝訳でこうなったことは知られているが
その後の1967年に繁尾久対訳で『ライ麦畑の捕手』
と正しく訳されたことはあまり知られていないと思う。
で、それを
2003年の村上春樹が『キャッチャー・イン・ザ・ライ』と表記したという流れ。

話は戻るが
村上春樹もきっと日本語を守るというか
日本語というそのもの事を本当に、真剣に考えているから
・・・・今更私が言う事でもないか、これまた・・・・
今回のタイトルが
「恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES」
となったんではないのかな。

That's学:
ビートルズの
「Norwegian Wood」を「ノルウェーの森」と訳すのは間違い。
正しくは
「ノルウェー木材家具」


今回の一言:
歯を治療していて舌噛んじゃって
正しい日本語が話せない、今日この頃。
・・・治療前から正しくなかったか・・・
プロフィール

ビバップ犬

CS音楽専門チャンネル、ミュージック・エア(スカパーch.271/スカパーe2 ch.326/全国のケーブルTVで放送中)を立ち上げた張本犬。音楽は主にジャズが好きでドラムも叩ける、と自負する、ゴールデンレトリーバー。オヤジ世代の代表として、上質な音楽を紹介します。

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