2013年04月

196「ミュシャ展に行ってきた。GOOD!しかし混んでいた&秋吉敏子(龝吉 敏子)」

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ミュシャ展に行ってきた。GOOD!しかし混んでいた&秋吉敏子(龝吉 敏子)

GW前半の最終日
ちょいと時間があったので
六本木ヒルズの森アートやっている
ミュシャ展に行ってきた。
http://www.ntv.co.jp/mucha/

凄く良かった・・・がしかし、混んでいた。

ミュシャとは
不勉強な私は
同時代のロートレック同様に
退廃的な、不真面目な、というか、単にモードを追っかけた
流行デザイナーと決めつけていて
・・・そのころのそしたパリ文化は好きではないので・・・
ほとんど興味がなかった。
しかし、今回、大きく展覧会が開催されることになり
少し学んでみたところ、とんでもございません、
ああ、ロートレックと混在させていた自分を大きく反省しました。

簡単に紹介すると
チェコ出身で
1900年前後のパリ
アールヌーボーを代表する商業アート、ポスターで
大成功をおさめった、デザイナー。
しかし彼は単にそうした一過性のデザインの世界に満足できずに
1900年のパリ万博の際にスラブ民族の館の監修にかかわることにより
改めて自分のアイデンティティー、出身、民族としての在り方に目覚める。
以後、名声を捨ててアメリカにわたり
見事にその信を全うし、アメリカはもちろん
チェコの民衆を中心多大な支持と尊敬の念を込められ現代に語り継がれることになり、
その作品は今も愛され続けている存在であると。
活動の前半は商業デザイナーではあるが、実はその仕事の中には既にスラブ民族としての
特徴をアレンジして取り入れ、それが当時のアールヌーボーの流れに強く受け入れられ
さらいその流れ自体に強く影響を与えたという事も事実。

ここで話は秋吉敏子(龝吉 敏子)の事に飛ぶ。
先日からブルーノート東京で
龝吉 敏子が久しぶりに、彼女のビックバンドを引き連れてコンサートを行っている。
私は行く予定です。
龝吉 敏子といえば、日本に本当のJAZZを入れた偉大なミュージシャン。
もちろん本場アメリカでもその名声は不動。
でだ、彼女がJAZZの本場で認められた大きな部分は
本場のJAZZの要素を消化して取り込んだという事だけでなく
日本人として、そのアイデンティティー、出身、民族としての在り方を
その作品に込めて完成させたという事だ!
彼女の作品との出会いは私が16歳ぐらいの時に発表された
夫ルータバキンとのビックバンドでの作品、アルバム
「ロングイエローロード」。
記憶が間違っていなければ、このイエローとは黄色人種の自分のルーツを表していたんじゃないかな?
で、個人的に好きなのはそのあとのアルバム「ロード・タイム」の最初の曲
「チューニング・アップ」。
この曲は曲名通り、ビックバンドのメンバーがそれぞれの楽器のチューニングを合わせる(チューニング・アップ)
シーンから始まる、おちゃめな作品。
そのライブを久しぶりに
見に行くんだ!!
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/toshiko-akiyoshi/


話は戻る。
ともかく
地に足を付けたクリエイテイビティーと言ったらよいのか
先のミュシャ、そして龝吉 敏子
こうした本当の活動、信念に基づく作品に
私は感動してします。

本当。


今回の一言:
ミュシャ展で一番感動したのは娘をモデルにした作品「ヤロスラヴァの肖像」
この絵のまなざしに見つめられて、ひと時動けなくなった。
チカラとは何だろう。
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195「嬉しい復活&楽しい迷い:イタリア映画祭@有楽町朝日マリオンorプライスコレクション@仙台」

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嬉しい復活&楽しい迷い:イタリア映画祭@有楽町朝日マリオンorプライスコレクション@仙台

ついさっき、嬉しい復活があった。
何かというと・・・

日本のIT業界でこの人ありと言われ
あのビル・ゲイツとも肩を並べてビジネスをしている方で、
5年前に突如と倒れてしまい
業界というか表には一切出てこなくなった方がいる。
プライバシーに関することなのであえて名前は伏せさせていただくが
・・・といっても、ここまで書けば、わかる方には当然のごとくわかってしまうの・・・
その方と先ほどなんと5年ぶりにお会いした。

私より1年年長なだけで親しくさせていただき、
というか、ビジネスの先輩として多大なアドバイスをいただいた方。
その方が50歳という若さで病に倒れ、
一切病状なども公開されていなかった。
私としては、御恩のある方、
近親者に「もしお会いするチャンスがあれば!」
と常にお願いしていた。
そして半年ぐらい前から、病状も回復し、
たまに会社に顔を出すまでに復活されて
まさに、先ほど、私もお時間をいただき
見事復活の対面!
感無量だった、本当に良かった、嬉しかった。

まだ言葉は完全ではないが
それでも、今日お話しされた事は
私にとって十分、もう充分価値のある素晴らしい内容だった。

嗚呼よかった!

で、話は変わります。

今年のゴールデンウィークは
イタリア映画祭かプライスコレクションか
どちらに行こうか迷っている。
イタリア映画祭はここ何年かGWの楽しみの一つ。
でも今年は
何とあのプライスコレクションが
震災後の復興を支援というか元気づけるために
東北で開催される。

迷うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーー

イタリア映画祭
http://www.asahi.com/italia/2013/
何度かコラムンでも触れたと思うが
この映画祭に初めて行った2006年
あの映画「家の鍵」に出会う。
もともとイタリア映画は好きで
ジェルソミーナ(道)や鉄道員といった
名作がすぐに目に浮かぶ・・・・
そして、その後も数多くのイタリア映画が私を癒してくれたんだ。
因みに
今年の注目はマッテオ・ガッローネ 監督の
「リアリティー」と見ている。
カンヌ映画祭でグランプリに輝いた作品だ。

で、今年はこの時期に
プライスコレクションが仙台に来る。
http://jakuchu.exhn.jp/

こちらはご存じアメリカ・カリフォルニアにある
プライム美術館から堂々と来日開催。
プライムさんは現在80歳過ぎで
60年にわたり日本、江戸美術を収集しており
伊藤若冲のコレクションの個人収集としては間違いなく世界最大だ。
というか
当時(60年前)にはすでに日本においてさえ忘れ去られていた
伊藤若冲を、その目で掘り起こした最大の功労者だ。
そのコレクションが東日本震災復興支援事業で仙台から始まる。
行くべきだろう・・・・

今回はそんなかんなで迷うので・・
両方行けって?
時間の関係でちょいと無理なんだ
・・・
ああ、迷う・・・けれど
楽しい迷いですがな。

今回の一言:
絵も映画も心のエネルギー
そして人間が何よりもエネルギー
と実感した今朝でした。








194「スヌーピー×日本の匠展 @銀座松屋」

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スヌーピー×日本の匠展 @銀座松屋


展覧会に行って・・・
・・・・・
この展覧会賛同者、主催関係の方は
今回のコラムンはご容赦ください。

今、銀座の松屋で行われている「スヌーピー×日本の匠展」に行ってきた。
http://sj.snoopy.co.jp/

別にスヌーピーファンという事ではなく
・・・・勿論ピーナッツブックスは好きですし、日本語訳の谷川俊太郎は敬愛している詩人です・・・・
日本の匠、という部分に興味があり
その匠たちがどのようにスヌーピーを
料理するのか、ということに興味があり出かけた。

ところが・・・
あざとい、この一言。
著作者から正式に複製、アレンジの権利を受けた、仕掛けた日本人が
あざとく、スヌーピーを題材に・・・・・・・
すみません、これ以上良くなかった、良くなかったと書き綴っても
読んでいただいている方を不愉快にさせるだけなので
展覧会の感想はここまでにします。



本来アーティストとか天才的なクリエイテーには色々な意味で世離れしているな人が多く
人を見る目が甘い場合が多い。
近寄ってくる人物に警戒心を常に持っているのと同時に
逆に
うまく取り入られると、ことのほかその人物を重用してしまうことが多いのも常だ。
実にその中身が俗世界的な人物であっても
懐の中に入れて、好きにさせてしまうことが多い。
そして実際、そのまた周りの人たちが多くの被害を受けることが常であるから。
ということで私は
そのような人物はどうしても好きになれない。
実際どのくらい苦労させられたことか・・・ブツブツブツ・・・・

今回の一言:
コピー(模写)って大事です。
ルーブルでよく模写をしている人を見かけます。
彼らのその先にある目的は、オリジナリティーの確立です。
今日は固かった、すまん。

PS
谷川俊太郎
もちろんご健在で活躍されている。
ただ中には、そのことを言うと
驚く人がいる。
歴史の中の人物だと思われている節がある。

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193「東京造形大学学長 諏訪敦彦氏の2013年度入学式 式辞とZAIM&学問のすゝめ」

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東京造形大学学長 諏訪敦彦氏の2013年度入学式 式辞とZAIM&学問のすゝめ

今朝の朝日新聞に
今年の大学の入学式の式辞に関しての記事があった。
特に東京造形大の諏訪学長の式辞が話題を呼んでいるとのことで
早速HPで読んだ。
なかなか、あるものです。
下記是非ご一読を。
http://www.zokei.ac.jp/news/2013/001-1.html

大学で学ぶという事は
専門学校で専門職を学ぶこととは違い
一見無駄のように思える
一般教養とか理論とか哲学とか、
実はそれを学ぶこととその場
「大学においてはまだ誰も知らない価値を追求する自由が与えられています」
ということだと。
感心して二度読んでしまった!!

話は変わります(後でつながりますからね)。

おととい、横浜の
旧・関東財務局横浜財務事務所
が文化的建築物としての存続させつつ
一般にテナントとしてその使用を開放することを目的とした
見学会と説明会があり参加してきた。
http://bb-building.net/tokyo/deta-y/242.html
歴史のある建造物で
近年はZAIMとしてカフェスペースの利用や
クリエイターたちに創造の場として
特例的に貸し出されていたりしていた。
話が前後するが、その貸し出しの前には
横浜地方裁判所の別棟として利用されていたりして
実際に今でも部屋の監察表に「裁判官控室」などと記された部屋があった。
この部屋の壁に大きく書かれたで面白い落書きを目にした。
「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」
たぶん、ZAIM時期に参加していたクリエーターが記したものであろう。
裁判官控室跡に書かれた落書きとしては、なかなかのクリエイティビリティーのあるやつかと・・・。

話は変わります(後でつながりますからね)。

最近、というか
この4月から私の利用する電車の駅に
ある有名大学の付属小学校が出来た。
毎日、グレーのブレザーと半ズボン、ハイソックス、縁のつた制帽姿の
子供たちが、わんさか、わんさか駅から出てくる。
そして
改札前には同じような年頃の夫人が、たぶんこの子たちの保護者、母親なんだろうが
沢山たくさん、集まっている。
そして、ほとんどの母親たちは同じ目つきをしている。
・・・・私には、少し(というか、凄く)怖い目つきに感じるのは、気のせいか・・・・
で、その視線は、自分の子供を見ているようで、実は定まっていないように感じるのは
気のせいか・・・・


という事で
話は戻ります。
学び舎の意味を教えてくれた諏訪学長の言葉。
学ぶという事の目的が本来何なのかの警鐘を鳴らしてくれた落書き。
学びの手段が本人ではなく取り巻く人にとっての目的になっていないか、と感じさせた集団。

考えさせられます。

That's学:有名なフレーズ
「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」
は福沢諭吉の言葉ではない。
アメリカの独立宣言から引用した言葉。


今回の一言:
「学問をすれば貴人となり富人となり、無学な者は貧人となり下人となる」
21世紀は言い換えようよ、
「努力すれば報われる、しなければなるようになる」
と。








192「村上春樹堂・三省堂平積みタワー&電子書籍」

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村上春樹堂・三省堂平積みタワー&電子書籍

今日
親しくしてもらっているベストセラー作家と神保町でお昼ご飯を食べながら雑談した。

電子書籍の話になり
異口同音、
「ダメですあれは!!」
とあいなりました。
理由はというと
あんな形で文学を読みますか???
電車の中で人差し指と親指にゅるにゅるさせて
文字を大きくして読みますか?
答えは半分YESで半分NO。

そもそも
大きな間違いがあそこにはある。
何もデジタルが、あのような読み物のデジタル化を否定しているのではありません。
紙がデジタルよりも優れているのです、と
わめいているのではありません。
じゃあ、なにがかというと
そもそも
文学を読もうという人の多くは、大半は
その手の事が嫌いな人種です。
だから相当なことがあっても
そちらを使って、
自分の好きな作家の物語を読もうとは思いません、ということです。

じゃあ半分YESはどこにあるのかというと
これは想像ですが
漫画とかどちらかというと
本来の文学の対岸にある読み物
そういうジャンルでは発展するだろうと。
実際、その手を好きな人は
この手(何の手だ?そう、デジタル書籍)のことが好きな人が多いので
そちらのジャンルでは伸びるでしょうと。

で、
作家が面白いことを言っていた。
メディアは
キンドルだなんだと、黒船が来るなどとして
日本陣営もいろいろ対抗して出している
などとことあるごとに騒ぎ立てている。
その事自体がよいわるいという事ではなく
もっとしっかりと取り上げてほしいという事だった。
というのは
その趨勢とか発展するか否かに関しては
ジャンルもそうだが、立場によって
色々な見解があるという事を知ってほしい、と。
現状ではハード(電子書籍のハードを出している側)と
出版社の見解ばかりが注目されてて
ままままってください、その前に著作者である作家が
どの様に考えているのかを
もっと広く深く取り上げてほしいと。
で、私も同感で先の見解になるわけです。

この作家が昨日ある文学賞のパーティーで他の作家とこのような雑談を大声でしていたところ
・・・作家の多くは、同意見が多い・・・
講談社のトップがすぐそばにいることを知らずに・・・
空気がまずかったそうです、
この人物が電子書籍の発展を強く要望している方だったから・・・。

で、
こんな話をゲラゲラ話していて
そおいえば今日が
村上春樹の新刊
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
の発売日で
三省堂の本店で
村上春樹堂・三省堂平積みタワー
を作っているという事を今朝の新聞の記事で読んだことを思い出し
せっかく近くにいるので、一緒に行ってきました。

添付の写真がそれ。


PS
前にも書いたが
村上作品は全部読んでいる。
最初のころにはまって(25年ぐらい前か)
常に新作が出ると真っ先に読んでいるが
ここ10年ぐらいは・・・・

才能を持たないヒガミつくりと、僕の邂逅の年


今回の一言:
三省堂平積みタワー・・・
で、だから段々だ?
まさにそんな感じだった。
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プロフィール

ビバップ犬

CS音楽専門チャンネル、ミュージック・エア(スカパーch.271/スカパーe2 ch.326/全国のケーブルTVで放送中)を立ち上げた張本犬。音楽は主にジャズが好きでドラムも叩ける、と自負する、ゴールデンレトリーバー。オヤジ世代の代表として、上質な音楽を紹介します。

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