2013年02月

186「阿久悠さんと秋元康」

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阿久悠さんと秋元康

今朝のニュースで
秋元康が作詞した曲の総売上が
今までさいこうきろくをだった、阿久悠さんの記録をうわまわったとあった。
そこで、思い出した。

久しぶりに昔の話。
27ねんぐらいまえからな・・・まっお付き合いのほど・・・。

当時、若造の制作マン立った私があるきっかけで当時担当していたアーティストのために、阿久悠さんにさくしをおねがいすることになった。
阿久さんはその依頼を二つ返事で受けてくれて、
・・・まあ、そこには色々と訳があるのですが、
そこは省きます・・・
さすがに超大御所、すぐに、というか何と、規定の日より前に完成させてもらった。
が、しかし、若気の至りというか、怖いもの知らずというか、どうしてもその出来上がった詩が私の目的とするものとは少し違っていた。
勿論素晴らしい作品ではあるのだが、
どうしても、どうしても、と大胆に進言して、
そこで何度か修正に応じていただいた。
が、それでも、私の説明が間違いなく悪かったの
だと思う、どうしても、どうしても、基本的な点で、違和感が残ってしまい、
何と何と、依頼を取り消し、返上することのした。これは一部の方にしか理解していただけないことだと思うが、それはそれは大変なこと
だった。後で聞いたところによると、例ば、その2年ぐらい前に私のボスが同じように取り下げをしたときに頭きを丸めて、ぼうずがりになり、謝ったというぐらいだ。
しかし、本当に若気の至り、無知、ばかもおだ

てりゃ木に登る(かんけいないか)、
断りに一人阿久さんの熱海のご自宅へ伺った。
勿論、誠心誠意い込めて説明した、というわけではなく、阿久さんが本当に大人だったからだと思う、本当に心持ちよく、私の提案にうなずいていただいた。
そんなかんなの、とてつもない緊張の時間が去り、雑談というか、音楽のこととか、会話が弾んだ。そこで、作詞家の話になり、阿久さんの
口から出てきた言葉が「最近、君の制作部から送られてきたサンプルに秋元という若い作詞家のさくひんがあったが(尊敬する先輩の一人が秋元を作詞家として見出だし、サンプルのなかにもふくまれていた)か
という若い作詞家がいるんだが、彼はすごい
ね、今後彼は最も優秀な作詞家に成長するよ」と。
その時、まだ世間でもそれh土名前走られておらず、事実阿久さんもん前をうるおぼえぐらいだった。
それなのに阿久さんは見事にその才能を見抜いていたんだと、
これは全く驚くべきことという他言いようがない。

そして、今日のこのニュース
なんとも言えない思いが、心のなかを通りすぎた。

後日談だが、
阿久さんのご自宅に向かったという情報が私の所属する制作部内に知れたとき(別にないそでいったわけではないが)、上司は青いかををして、とんでもなくてんてこまいしたとのこと「あいつ、またやらかした、しかもなんということを、今からでも良いから誰か新幹線で捕まえて、引きもどせないか」と、真剣に検討していたとも聞いた。

今回の一言
上司の方には迷惑をお掛けしました




185「レ・ミゼラブル」

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レ・ミゼラブル

依然、心身ともに多忙で
(こりゃまずい!少し頭をクールダウンさせねば、
ただでさえ、熱くなりやすい単純脳みそが、このままじゃ、朴葉味噌になっちまう・・・やばい)
と思い、先週時間を作って映画を見に行くことにした。
ここんところ、試写も無視して爆走していたもので
なんと、アカデミー主演女優賞の「世界にひとつのプレイブック」や
監督賞、撮影賞、作曲賞、視覚効果賞の最多4部門を獲得した
アン・リー監督の「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」の試写も無視してきた。
嗚呼なんとも「もったいなーい」ワンガリ・マータイさんに会わせる顔が無い・・・・もう亡くなってる、か・・・。
で、
何を見ようかと、思案し公開映画を調べたたところ・・・そおだレ・ミゼラブルとなった。
http://lesmiserables-movie.jp/

実はこの映画、予告編を見て、すごい大作なんだろうなとは思ったが、二つの理由で避けていた。
一つはアカデミー助演女優賞にノミネートされていた
アン・ハサウェイ
http://eiga.com/person/13940/
の歌うシーンだ。
評価はとても高く、事実アカデミーを射止めるわけだが、私にはどうしてもキモかった、生理的に駄目だった。
で、もう一つの理由は、前評判の、アテレコで歌を後ではめ込むのではなく、
撮影現場でそのまま歌い、それをサウンドトラックに生かすという手法。
これには監督のトム・フーパーがこだわったとのことで、
理由としては、過去のミュージカル映画を見たところアテレコでの歌は違和感があり、
撮影の場でリアルに、臨場感のある歌を収録することにこだわったとあったからだ。
これが、何でいけないかって?・・・
私の中の最高のミュージカル映画はマイフェアレディーとサウンドオブミュージックです。
そのマイフェアレディーで主役を美しいオードリーヘップバーンが演じているのですが
歌はジュリーアンドリュースの吹き替えです。
そう、吹き替えでこそ、あの最高のミュージカル映画が誕生したのであって
リアリティーを二の次にしたからこそ、の産物だと私は思ってやまないのでありまする。
そして、歌声だけで満足できなかったジュリーを奮起させることによって(たぶん)こそ、
もう一つの名作、サウンドオブミュージックが出来上がったと私は思ってやまないのでありまする。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=21943
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=8508

で、この私の思い込みは間違っていました、正直に申し上げます。
生理的にアン・ハサウェイの歌う姿が駄目なのはいた仕方ありませんが
それ以外はすべて私の間違い。

ここから先はあまりにもあたり前のコメントになります、謝。
久しぶりです、
お涙頂戴でもなんともなく
知らず知らずのうちに、涙が、正に感涙がほほを伝わっているのです。
いやぁ、本当にまいりましたよ。
最初は前述のごとく、斜に構えて観始めて、
(おいおい、ラッセル・クロウ、何でそこで、歌うんだい?)なんて思っていたのですが
直ぐに(うっ?!これはやばいぞ!!)となり
3時間近くスクリーンに釘付けにされてしまいました。
そして
ともかく、主役のヒュー・ジャックマンがよい、良すぎる。
http://eiga.com/person/59362/
それこそ何でアカデミーにノミネートされなかったのか不思議不思議。
まっ、ということで
この映画のおかげで
ワタクシの脳みそは朴葉味噌にならずに
どうにかこうにか、今でも少なくはありますが皺を保存して動いてくれているわけです。


映画見ていて気が付いた。
主人公のJean Valjean って
ジャン・ヴァルジャンという発音ではなく
ジャン・ヴァル「シャン」なんだね。

That's学:
ではなくて改めて調べたところ、
「レ・ミゼラブル」とは「悲惨な人々」という意味だった、しらんかった。

今回の一言:
ヒュー・ジャックマン!
私より丁度10歳若い。
なのにあの技量、渋さ・・・比べるほうがどうかしているっ、てヵ!?
目標にするのは勝手だ!
20130223_121905


184「最近出会った良い言葉:その4」平田オリザ・高田賢三・柳沢幸雄・マイケル:サンデル・高橋源一郎・池澤夏樹

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「最近出会った良い言葉」その4:平田オリザ・高田賢三・柳沢幸雄・マイケル:サンデル・高橋源一郎・池澤夏樹

よし、決めた。
ここのところ多忙を極め、時間と心の余裕が無く、
そんなときは、コラムンが後回しになってしまう。
いかんいかん、気がつけば、二週間以上御無沙汰しちまったではないですか!
と、今日は書くと決めた。

ととととと、急には浮かばないので、急場しのぎに書いても面白くないので
・・・・えっ?熟考して書いても、つまらん、てヵ?・・・・
原点に戻り、今回は
「最近出会った良い言葉」その4

【平田オリザ】劇作家・演出家
「演じるとは英語でplay。『演じることは楽しい』という意味があります。
秩序の中で息苦しさを感じている子供に、
いい子を演じることが楽しいと思わせるのが本来の教育の役割なのだと思います」

この言葉にも関係するけれど、前に「きたやまおさむ」さんが
人はその人の人生を演じて、そして楽屋、舞台裏があることも大事なことだ、
というようなことを言っていた、これまた共感。
でもそう、演じる前に舞台裏ばかり探している人も多いよね。

【高田賢三】フッアッションデザイナー
(日本の若者の可能性は?)
「才能があるのに、業界や企業がそれを育てる仕組みがうまくできていなくて、
なかなか芽が出ない。
日本は今文化的にすごく光っている国。
仕組みさえ工夫すれば、またファッションでも注目を集める可能性が十分にはあるはずです。
たとえばフランス料理でいま、日本人シェフが大活躍しているように」

この、『日本は今文化的にすごく光っている国』
という部分にはとても共感します。
が、それを取り違えている
日本人、若者だけでなく、が多いとも思うんだ。

【柳沢幸雄】開成中学・高校校長
「ケネディの米大統領就任演説に
『あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。
あなたがあなたの国のために何ができるかを問うて欲しい』
ということばがあるでしょ。
同じように言えば
『あなたの周りの若い世代があなたのために何をできるかを問わないでほしい。
あなたが若い世代のために何ができるかを問うてほしい』。」

【マイケル・サンデル】ハーバード大教授
・・・いじめに関する日本での番組から・・・
「いじめの論議を通じて私たちは、
いじめと人間性や、法の支配とは何かというった大きな哲学的な問いに直面した」

これだけでは何だかわからないとは思いますが、
番組見ていて書かなければと思いまして・・・。

【高橋源一郎】作家
「たとえば、桜宮高校の『体罰』事件。
ぼくは、体罰や『イジメ』で怖いのは、暴力(無言の暴力も含めて)そのものじゃなく、
そこには『対話』がないことだと思っている。
つまり、『インテリジェンス』が存在しないことだ。『インテリジェンス』のない教育って、なんだろう。
ぼくには、意味がわからない。


今回は、
教育から、若者像、で、時流の題材になってきたので
軌道を戻して、最後はこの人の言葉で締めくくります。


【池澤夏樹】知識人
(大阪の橋本市長がツイッターで知識人に対して感情的な反発を表明し、
っそれに賛同する国民が多かった事に対して)
「SNSが一人一人が発言することを容易にした、ということもあるかもしれない。
それは『思い』であって『考え』ではないことの方が多い。
システムはそれを束ねて増殖させる。
『思い』に自信がつき『考え』を排除する。
時には多くの人が手近に敵を見つけて叩くというゲームに熱中する。
・・・中略・・・
言葉がコンクリートより軽くなっていいのだろうか」



今回の一言:
僕は天邪鬼です。
でも、欧米ではそれを個性とも言います。






























183「ロバートキャパと沢木耕太郎&団十郎が亡くなった、加藤寛も亡くなった」

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ロバートキャパと沢木耕太郎&団十郎が亡くなった、加藤寛も亡くなった


昨日のNHKスペシャル!久々に、唸った、感動した、まいった!!!

【沢木耕太郎 推理ドキュメント
運命の一枚
~"戦場"写真 最大の謎に挑む~】
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0203/index.html

戦場カメラマンの草分け、ロバート・キャパの出世作「崩れ落ちる兵士」
誰もが一度は目にしたことがある写真だと思うが
その撮影に関して多くの疑問が語られ、長い期間(70年以上)謎のもままになっていた。
それを
沢木耕太郎は解明した、これ以上は言わない、ともかく驚きのノンフィクション番組だ。
番組を見た方も多いと思うし、たぶん再放送もあると思うので
ともかくごらんいただくことをお勧めする!

沢木耕太郎に関して少しだけ記させいてください。
彼のこと、これまた私、愛してやまない作家の一人。
ノンフィクションの作家の第一人者であるということは事実である。
私は、もちろんその作品の質の高さ、濃さに惹かれているのだが
それ以前、彼の題材に対して向かい合う姿勢というか、信念、
それに惚れ込んでいるといったほうが正しいと思う。
前に彼が講演で言っていた事が記されていた。
スポーツライターの先駆けとして舞台に踊り出てきた彼からすると
日本人のスポーツ・ジャーナリズム、特に最近のそれは物足りないものと写っている。
スポーツ界、色々なことで騒がれている昨今だからこそ
彼の言葉をもう一度咀嚼する意もこめて抜粋し書き出してみます。

『(日本の最近のスポーツ記事は)無人称の記事が多い。無人称は無責任でもある。
対してアメリカの記者は試合を見て、各自の頭の中で、それぞれの違うストーリを作っている
(他の記者が何を聞こうが、自分が聞きたい事を聞いて、それで十分、自分の記事を書く)。
・・・中略・・・
日本の場合はそうおいう記事の作り方をしない・・・
(あの選手はこんなことを言ったのか、どうしてうちの新聞には載っていないんだ、
という事態を恐れ取材も右にならえで、記者間、紙面間での)摩擦を恐れる、
あるいは自分の責任を回避することが無責任のうちに行われているのではないか。
スポーツだけに限らない。読み手にも関係してくるのかもしれない。
・・・中略・・・
自分の責任を明らかにして物語りうを作ることは恐ろしいことだ。勇気が必要だ。
最大限に取材して、こういうことなんだろうと勇気を持って世界に向かって接線を1本投げかける。
それがスポーツライティングであり、広くノンフィクションと言われている書き物だ。
その覚悟はフリーランスのライターにも、記者にも持ってほしいと僕は思う』
敬服。

ところで
世の中は、歌舞伎の団十郎が亡くなったことに、大騒ぎだ。
その騒ぎの陰に隠れて、あまり話題になっていないが
経済学者の加藤寛も亡くなった。
小泉純一郎の大学時代の恩師でもある。
まあ何処そこの学閥で、竹中平蔵がその流れを汲んで規制緩和政策を推し進めた、
ということは、許しがたく捨てては置けないかな、
色々と評価は分かれるところだが。
彼らは果たして勇気を持って責任明らかにしたのだろうか?
・・・前に私の母から加藤寛と親しいと聞いたことがあるので、
昨日改めて母に聞いてみてわかった。
どうも親戚らしい、うかつに書けんな、くわばらくわばら・・・。

話は戻って、
沢木氏は
「勇気と責任を持ち物語を描く」
ことが大切だと書いている。

まあ、ともかく団十郎ともにご冥福をお祈りする。


今回の一言:
責任と評価は必ずしも一致しない
しかし
自信と責任は一致する、
はず。

プロフィール

ビバップ犬

CS音楽専門チャンネル、ミュージック・エア(スカパーch.271/スカパーe2 ch.326/全国のケーブルTVで放送中)を立ち上げた張本犬。音楽は主にジャズが好きでドラムも叩ける、と自負する、ゴールデンレトリーバー。オヤジ世代の代表として、上質な音楽を紹介します。

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