あけましておめでとうございます。正月話題を。樂家十五代樂吉左衛門&歌舞伎
コラムンも今日から開始です、
本年もよろしくお付き合いの程
お願い申し上げます。
正月らしい話題を散文的に・・・
正月二日は
自分として恒例に成りつつある
箱根駅伝の応援に横浜駅近辺へ出かけた。
早朝8時過ぎ、通過にはまだ時間があり
黄色のジャケットを着たボランティアの高校や大学の学生も集まりだしたぐらい。
その団体から同じ言葉が多く発せられている。
「アケオメ」「あけおめ」「あけオメ」・・・・
で、
「コトヨロ」「ことよろ」「コトヨロ」・・・・・
いくら私にだって、直ぐに何をわめいているのかわかった。
・・・・でもねえ、言語が進化、変化することを止めようなどとは思わないけれど
新年早々の祝いの挨拶を、そりゃないんじゃない?
この人たちのおじいさんが、喜寿になってお祝いする時に
「じいちゃん、キ!オメ!!」
で、この人たちの成人式には
「レイナちゃん(こんな名前がきっと多い)!
せ、オメ、今日から、せ、だから
さ、もタ、もOKOK、まじーー?」
なんてなるんだろうね、マジで。
ここからは年末このコラムンでも書いた
「世襲」に関する続きになりそうな新年のTV番組の話。
3日、NHKの「プロフェッショナル」という番組で
400年以上続く樂焼の、樂家十五代樂吉左衛門が
取り上げられていた。
400年以上の間に継承だけではなく革新し今にいたる匠の技。
いつもと同じように最後に番組から
「プロフェッショナルとは?」の問いに
「そんな特別の隔たりはありません。
プロフェッショナルなんていませんわ!そんなものなんていません!」
私、この言葉にすっきりしましたわ、いやあ本当。
http://www.nhk.or.jp/professional/2013/0103/index.html
で、片や
昨日(6日)のNHKスペシャル。
歌舞伎の市川中車(香川照之)と
実父市川猿翁(先代市川猿之助)との間での
父子の継承を巡る壮絶な物語を追っていた。
年末にも書いたが
中車にはまだまだ、合格点はあげられるはずも無く。
にしても番組で知ったのだが
新春公演では何と、新人の中車に
あの石川五右衛門の大役を与えて演じさせたと。
それも、猿翁の特別な推挙があってだと。
結果(すみません、TVモニター上での観劇になりますが)
前回演じた海老蔵の同じ舞台が流れた後だったので
とどうしても比べてしまい、可哀想ではあったが・・・
今はともかく、香川は時間をかけずに必ず大成してくれると信じて・・・
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0106/
もしこの番組の最後に
「プロフェッショナルとは?」と二人が問われたとしたら、
猿翁はどう答えただろう、
中車はどう答えただろうか、想像した。
たぶん私は
猿翁の答えに樂吉左衛門の時のような心地よさは感じないだろうな、
中車の答えにはエールを送っただろうなと。
最後に
他力本願と自力本願について。
(このこと前にも書いたことあったっけ?)
この二つの言葉とも正式に宗教上の考えで
それぞれ意義のあること。
特に前者はけっして侮られる内容の言葉ではないと聞いたことがある。
要は普段の功徳を通して
他人の力でもって本願を遂げる
自分の力で本願を遂げる
どちらも同じように尊い教えだということらしい。
世襲ということをこの言葉に当ててみると
世襲とは正に他力本願で、
その地位を自分のものに出来るかどうかは
自力本願なのではないかな。
十五代樂吉左衛門にとっては傍からプロと見られようがそうでなかろうが
他力と自力の中心をまっとうすることにまい進しているんだから、
あの最後の言葉になったのだろう。
私は感動した。
とにもかくにも重要なのは「普段の功徳」と。
と、新年に思うこと。
先き行く方々の人の姿を追いつつ
少しでも精進していければと。
本年もよろしくお願いいたします。
PS
・・・この時期「福袋」ってあるじゃないですか、
あれ私は好きではありません。
同じく「宝くじ」とか「おみくじ」とかも。
だって私は何もしていないもん。
今回の一言:
大向かいから発せられる掛け声の
「おもだかや!」とか「なりこまや!」が
そのうち
「オモ、ピー!」とか「ナリナリー!」
なんて日が来ないことを祈っています。
コラムンも今日から開始です、
本年もよろしくお付き合いの程
お願い申し上げます。
正月らしい話題を散文的に・・・
正月二日は
自分として恒例に成りつつある
箱根駅伝の応援に横浜駅近辺へ出かけた。
早朝8時過ぎ、通過にはまだ時間があり
黄色のジャケットを着たボランティアの高校や大学の学生も集まりだしたぐらい。
その団体から同じ言葉が多く発せられている。
「アケオメ」「あけおめ」「あけオメ」・・・・
で、
「コトヨロ」「ことよろ」「コトヨロ」・・・・・
いくら私にだって、直ぐに何をわめいているのかわかった。
・・・・でもねえ、言語が進化、変化することを止めようなどとは思わないけれど
新年早々の祝いの挨拶を、そりゃないんじゃない?
この人たちのおじいさんが、喜寿になってお祝いする時に
「じいちゃん、キ!オメ!!」
で、この人たちの成人式には
「レイナちゃん(こんな名前がきっと多い)!
せ、オメ、今日から、せ、だから
さ、もタ、もOKOK、まじーー?」
なんてなるんだろうね、マジで。
ここからは年末このコラムンでも書いた
「世襲」に関する続きになりそうな新年のTV番組の話。
3日、NHKの「プロフェッショナル」という番組で
400年以上続く樂焼の、樂家十五代樂吉左衛門が
取り上げられていた。
400年以上の間に継承だけではなく革新し今にいたる匠の技。
いつもと同じように最後に番組から
「プロフェッショナルとは?」の問いに
「そんな特別の隔たりはありません。
プロフェッショナルなんていませんわ!そんなものなんていません!」
私、この言葉にすっきりしましたわ、いやあ本当。
http://www.nhk.or.jp/professional/2013/0103/index.html
で、片や
昨日(6日)のNHKスペシャル。
歌舞伎の市川中車(香川照之)と
実父市川猿翁(先代市川猿之助)との間での
父子の継承を巡る壮絶な物語を追っていた。
年末にも書いたが
中車にはまだまだ、合格点はあげられるはずも無く。
にしても番組で知ったのだが
新春公演では何と、新人の中車に
あの石川五右衛門の大役を与えて演じさせたと。
それも、猿翁の特別な推挙があってだと。
結果(すみません、TVモニター上での観劇になりますが)
前回演じた海老蔵の同じ舞台が流れた後だったので
とどうしても比べてしまい、可哀想ではあったが・・・
今はともかく、香川は時間をかけずに必ず大成してくれると信じて・・・
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0106/
もしこの番組の最後に
「プロフェッショナルとは?」と二人が問われたとしたら、
猿翁はどう答えただろう、
中車はどう答えただろうか、想像した。
たぶん私は
猿翁の答えに樂吉左衛門の時のような心地よさは感じないだろうな、
中車の答えにはエールを送っただろうなと。
最後に
他力本願と自力本願について。
(このこと前にも書いたことあったっけ?)
この二つの言葉とも正式に宗教上の考えで
それぞれ意義のあること。
特に前者はけっして侮られる内容の言葉ではないと聞いたことがある。
要は普段の功徳を通して
他人の力でもって本願を遂げる
自分の力で本願を遂げる
どちらも同じように尊い教えだということらしい。
世襲ということをこの言葉に当ててみると
世襲とは正に他力本願で、
その地位を自分のものに出来るかどうかは
自力本願なのではないかな。
十五代樂吉左衛門にとっては傍からプロと見られようがそうでなかろうが
他力と自力の中心をまっとうすることにまい進しているんだから、
あの最後の言葉になったのだろう。
私は感動した。
とにもかくにも重要なのは「普段の功徳」と。
と、新年に思うこと。
先き行く方々の人の姿を追いつつ
少しでも精進していければと。
本年もよろしくお願いいたします。
PS
・・・この時期「福袋」ってあるじゃないですか、
あれ私は好きではありません。
同じく「宝くじ」とか「おみくじ」とかも。
だって私は何もしていないもん。
今回の一言:
大向かいから発せられる掛け声の
「おもだかや!」とか「なりこまや!」が
そのうち
「オモ、ピー!」とか「ナリナリー!」
なんて日が来ないことを祈っています。