市川中車、市川団十郎、市川海老蔵、二代目中村扇雀(四代目坂田藤十郎)、中村勘三郎、森光子
たぶん、
今年最後のブログになると思います。
で、正月が近いので日本の芸能にふれちゃいます。
芸の世界独特な「世襲」
この風習って私はどうにも理解の範囲を超えています。
芸の世界に限らず
日本は特にこの風習を好きな人が多いですよね、
政治でもビジネスのシーンでも。
まっ、後者はどうでもよいですが
芸の世界の世襲に関して、今年、すごくその意味の重さを感じたことがありました。
昨年、既に名優の域に達しているといっても過言ではない香川 照之が
名跡「市川中車」の当代、九代目 市川 中車を襲名し、今年歌舞伎の舞台に登場した。
とまでは良いのだが
今年の新橋演舞場、歌舞伎「将軍江戸を去る」。
出演は市川団十郎、市川海老蔵、それに中車。
歌舞伎は素人なので、何を今更、といわれそうですが
二人と中車の格の違いに唖然ですわ。
詳細は略しますが、名優であるはずの中車はただただ肩に力が入って怒鳴りながらの台詞に対し
団十郎は言うまでも無く、海老蔵、顔で、仕草で演技している、
台詞が口を出る前から既に演技となって成立している・・・
見るまでは、心の中で
(子供の頃から世襲、世襲とやんや、やんやとされてきた、海老蔵なんて蹴散らしてしまえ!香川!)
とどっかりと構えてみていたら、
ありゃ?ありゃりゃ??中車、いきがるな、ありゃ?ありゃ?海老蔵、うまい、ぐやじいい、
団十郎、すごすぎる、だはだはだは・・・・、てなこってした。
世襲のすごさを、好き嫌いではなく、その存在を肌で感じてしまったわけです。
まあ、中車はこれからきっと、この遅れを取り戻してくれると信じています。
誰かが言ってたけれど
世襲って少なくともハリウッドには無い、と。
そうだよね、二代目ゲーリークーパーとか3代目ジェームスギャグニーなんて聞いたことないし
10年後に二代目トムクルーズが出てきたら変だ、時々@@2世てなのはあるけどね。
自立、独自性などと対して平均、規律等を重んじる国民性の違いかな。
そうそう随分前ですが、
二代目中村扇雀(四代目坂田藤十郎:注扇千影、元参議院銀議長のだんな)
に隠し子が居たことが発覚した時大きな騒ぎになったけれど
皆知らないんだな、と私は思いました。
そもそも、世襲とは単に生まれてきた子供に家名を継がせるのではなく
付き合いのある芸者衆とかに子種を宿し、正妻だけではなく
生まれてくる子供の中からもっとも優秀な子供に継がせるというしきたりなんだ。
だから扇雀の時、何をおおさわぎしてんのかねぇ、と思った。
まっ、そういうわけで
日本における世襲は、世相というか、かつてのしきたりと打って変わってきているけれど
でも、やはり歌舞伎など、脈々といきづいているものなんだなと、
・・・好き嫌いは別として・・・実感したしだいであります。
それが、今年私が感じた日本の芸能のトピックスでした。
また今年は多くの方が亡くなりました。
特に
勘三郎が亡くなった亡くなったと
あちらこちらのメディアで
これでもかという感じで取り上げられていた。
しかも多くの知的常識人達がこぞって話題にしていた。
すごかったんだろうなぁ・・・と予想します。
森光子の時も、それ以上だったかな。
森さんといえば
「日本のお母さん」みたいに書かれているけれど
素の顔をする人は、けっしてその意見に与しないようだ。
評論家の矢野誠一がそのとき書いていたけれど
舞台に向かう姿勢は鬼気として、全てをなげうって、全てをそこに集中させる
言い換えると、一個人としてはとても付き合いにくい人物だったようだ。
第一級の芸人ってけっしてはたでみているようには
「良い人」ではないことが多いよね、海老蔵くん。
せっかくなので
芸能に関して書かれた
内容の濃い本を紹介。
役者の三国連太郎の著書
【「芸能と差別」の深層―三国連太郎・沖浦和光対談 (ちくま文庫) [文庫] 】
この本、がつんときますよ。
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E8%8A%B8%E8%83%BD%E3%81%A8%E5%B7%AE%E5%88%A5%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%B7%B1%E5%B1%A4%E2%80%95%E4%B8%89%E5%9B%BD%E9%80%A3%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%83%BB%E6%B2%96%E6%B5%A6%E5%92%8C%E5%85%89%E5%AF%BE%E8%AB%87-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%89%E5%9B%BD-%E9%80%A3%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4480420894/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1356490898&sr=1-1
今回の一言:
だって、政治家の世襲は・・・まっいいかそんなこと。
リンゴの息子、ジョージの息子、ジョンの息子
クリントイーストウッドの息子、ジョンボーナムの息子
みんな頑張ってる。
たぶん、
今年最後のブログになると思います。
で、正月が近いので日本の芸能にふれちゃいます。
芸の世界独特な「世襲」
この風習って私はどうにも理解の範囲を超えています。
芸の世界に限らず
日本は特にこの風習を好きな人が多いですよね、
政治でもビジネスのシーンでも。
まっ、後者はどうでもよいですが
芸の世界の世襲に関して、今年、すごくその意味の重さを感じたことがありました。
昨年、既に名優の域に達しているといっても過言ではない香川 照之が
名跡「市川中車」の当代、九代目 市川 中車を襲名し、今年歌舞伎の舞台に登場した。
とまでは良いのだが
今年の新橋演舞場、歌舞伎「将軍江戸を去る」。
出演は市川団十郎、市川海老蔵、それに中車。
歌舞伎は素人なので、何を今更、といわれそうですが
二人と中車の格の違いに唖然ですわ。
詳細は略しますが、名優であるはずの中車はただただ肩に力が入って怒鳴りながらの台詞に対し
団十郎は言うまでも無く、海老蔵、顔で、仕草で演技している、
台詞が口を出る前から既に演技となって成立している・・・
見るまでは、心の中で
(子供の頃から世襲、世襲とやんや、やんやとされてきた、海老蔵なんて蹴散らしてしまえ!香川!)
とどっかりと構えてみていたら、
ありゃ?ありゃりゃ??中車、いきがるな、ありゃ?ありゃ?海老蔵、うまい、ぐやじいい、
団十郎、すごすぎる、だはだはだは・・・・、てなこってした。
世襲のすごさを、好き嫌いではなく、その存在を肌で感じてしまったわけです。
まあ、中車はこれからきっと、この遅れを取り戻してくれると信じています。
誰かが言ってたけれど
世襲って少なくともハリウッドには無い、と。
そうだよね、二代目ゲーリークーパーとか3代目ジェームスギャグニーなんて聞いたことないし
10年後に二代目トムクルーズが出てきたら変だ、時々@@2世てなのはあるけどね。
自立、独自性などと対して平均、規律等を重んじる国民性の違いかな。
そうそう随分前ですが、
二代目中村扇雀(四代目坂田藤十郎:注扇千影、元参議院銀議長のだんな)
に隠し子が居たことが発覚した時大きな騒ぎになったけれど
皆知らないんだな、と私は思いました。
そもそも、世襲とは単に生まれてきた子供に家名を継がせるのではなく
付き合いのある芸者衆とかに子種を宿し、正妻だけではなく
生まれてくる子供の中からもっとも優秀な子供に継がせるというしきたりなんだ。
だから扇雀の時、何をおおさわぎしてんのかねぇ、と思った。
まっ、そういうわけで
日本における世襲は、世相というか、かつてのしきたりと打って変わってきているけれど
でも、やはり歌舞伎など、脈々といきづいているものなんだなと、
・・・好き嫌いは別として・・・実感したしだいであります。
それが、今年私が感じた日本の芸能のトピックスでした。
また今年は多くの方が亡くなりました。
特に
勘三郎が亡くなった亡くなったと
あちらこちらのメディアで
これでもかという感じで取り上げられていた。
しかも多くの知的常識人達がこぞって話題にしていた。
すごかったんだろうなぁ・・・と予想します。
森光子の時も、それ以上だったかな。
森さんといえば
「日本のお母さん」みたいに書かれているけれど
素の顔をする人は、けっしてその意見に与しないようだ。
評論家の矢野誠一がそのとき書いていたけれど
舞台に向かう姿勢は鬼気として、全てをなげうって、全てをそこに集中させる
言い換えると、一個人としてはとても付き合いにくい人物だったようだ。
第一級の芸人ってけっしてはたでみているようには
「良い人」ではないことが多いよね、海老蔵くん。
せっかくなので
芸能に関して書かれた
内容の濃い本を紹介。
役者の三国連太郎の著書
【「芸能と差別」の深層―三国連太郎・沖浦和光対談 (ちくま文庫) [文庫] 】
この本、がつんときますよ。
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E8%8A%B8%E8%83%BD%E3%81%A8%E5%B7%AE%E5%88%A5%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%B7%B1%E5%B1%A4%E2%80%95%E4%B8%89%E5%9B%BD%E9%80%A3%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%83%BB%E6%B2%96%E6%B5%A6%E5%92%8C%E5%85%89%E5%AF%BE%E8%AB%87-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%89%E5%9B%BD-%E9%80%A3%E5%A4%AA%E9%83%8E/dp/4480420894/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1356490898&sr=1-1
今回の一言:
だって、政治家の世襲は・・・まっいいかそんなこと。
リンゴの息子、ジョージの息子、ジョンの息子
クリントイーストウッドの息子、ジョンボーナムの息子
みんな頑張ってる。