2012年11月

159「ドナルドフェイゲン・マイケルマクドナルド・ボズスキャッグス」コンサートレポート@ザ・デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レヴュー

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「ドナルドフェイゲン・マイケルマクドナルド・ボズスキャッグス」コンサートレポート
@ザ・デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レヴュー

昨夜、武道館
AORの三大看板が揃って高座を勤めた。
俺が観ずして誰が観るんだ!とばかりに行って参りました。
http://www.asahi.com/showbiz/pia/AUT201207110153.html
コンサートの内容は、朝日新聞のデジタル記事から
「スティーリー・ダンの『ペグ』『ヘイ・ナインティーン』、ドゥービー・ブラザーズの『ある愚か者の場合』、マイケル・マクドナルドの『アイ・キープ・フォーゲッティン』、ボズ・スキャッグスの『ロウダウン』『ミス・サン』など各々の代表曲に加えソウル・R&B・ロックの名曲を披露する。3人を支えるのはスティーリー・ダン・バンドの面々で、コンビネーションは万全だ。」
ということで、実際に、この文章の通りで、これ以上でもなく以下でもなく完結していた。

せっかくなので、何でこの三人で組んだのかな?
考えてみました。
ドナルドがウォルター・ベッカーと組んだバンド、スティーリーダンはニューヨーク出身
マイケルがスティーリーダンにサポートメンバーとして参加
その後ウォルター・ベッカーの勧めでマイケルはドゥービーブラザースに加入
ドゥービーはいわゆるウエストコーストロックの代表的バンド
ボズはというと、放浪の末サンフランシスコ(ウエストコースト)に着き、スティーブミラーバンドに加入し
その後独立しAORのヒットメーカーとなる。
と書くとなんとなくつながったように見える。
がここで更に独断の持論を書いちゃう。
彼らのつながりは「JAZZにルーツ」があるのではないかと。
ドナルド、スティーリー・ダンの魅力の大きな点は、
実はJAZZ理論をベースにした
コード進行の妙と、店長、・・・そう最近娘がローソンでバイトして店長から色々と指導受け・・・じゃない!もとい、
コード進行の妙と、転調の技巧的展開の奥行き感。
マイケルはご存知あの(よい意味で)土臭いロックバンド、ドゥービーを
スティーリーで得たNYテイスト(JAZZテイスト)で染めることにより、
見事にAORバンドの一角にのし上げた張本人。
ボズはというともともとオハイオ出身のこてこてR&B人間だったが
後にTOTOを結成するメンバーをバックに従えたりすることにより
たぶん彼らの影響が大きいと思うのですが
これまたテンションの高いコード展開とリズムを多用して
おしゃれこの上ないサウンドを生み出してAORの一角獣となる。
さらにこの理論の証明の一つともいえるのか、ボズは2000年に入ってから
ジャズに傾倒しもろスタンダードジャズのコンサートも行っている。

ということで
あくまでも独断なんですが
僕個人としては
昨日はJAZZYなインプロビゼーションとコラボレーションを
期待してもいたということがあったことは事実であります。
まっいいか、みんな60歳過ぎてんだから、がんばりやさん。


That's学:
ドゥービー・ブラザーズのドゥービーとは
マリフアナの意味を持つスラングであることはよく知られている。
要は「おいヤクやらないかブラザー!」てな感じだ。
で、マイケル・マクドナルドは成長した息子から
「お父さんのいたバンドの名前は悪い名前だ、ダッセー」
といわれて傷ついたとのこと。

今回の一言:
続けてギャグの無いブログになっちまった・・・
でも12日はデビッドフォスターだ。
これまた、エアプレイについて語らねば。
45


158「最初の人間」と「それ行け!スマート」

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「最初の人間」と「それ行け!スマート」

先日ここで触れた映画
「最初の人間」を見て来ました。
http://www.zaziefilms.com/ningen/
良い映画かと問われれば、良い、と答える。
面白い映画かと問われれば、否、と答える。
監督/ジャンニ・アメリオ(家の鍵・監督)がよい、
役者/ジャック・ガンブラン(日本では今村昌平監督のカンゾー先生にも出演)がよい、
申し分ない。
だが、なにせあの小説家カミュの原作だ。
それを映像化したということは、面白いわけない・・・言い過ぎか。
しかも彼が1960年に交通事故で事故死した際に
現場に残されたカバンから見つかった遺作であり、
彼の自伝的作品であり、
さらに死後30年以上たった1994年にやっと出版された小説だ。

舞台はカミュ自身が育ったフランスの植民地アフリカ、アルジェリアであり
時はまさにフランスからの独立紛争の時期を基点に展開される。
紛争の今、そして子供の頃の過去のアルジェリアを巡る物語は
正直、フランス人ではない、基本j知識が未熟な者には、
現実的な内容として捉えて映画に入ることは難しいことが多く
自然、つまらないストーリーと受け取らざるを得ないんだね。
私自身中学か高校の頃に異邦人を読んで感動したことは覚えているが
あのころ、何に感動したのか、いまだと同じく感動するのか、
いや、ある意味純な感覚が薄まっている今、異邦人を読んだとして
同じような感動は噴出してこないだろう。
だから面白くないのは作品のせいではなく
自分によるところが大きいのかな・・・。

なんで、この作品は、意味無く感動することへの純粋度を計ることの出来る
試金石的作品ということだ、(我ながらうまいことを言うなあ・・・・)。

でも大人となった今、
試写室から出口に向かう人の流れの中で
「サルトルはねえ、ナンじゃらカンじゃら・・・・」
と、したり顔で話す大人(本当に居た)ではないことだけでも、僕は自分を許せます。

主役の言葉、それはカミュ自身の言葉
「私は固く信じます。
アラブ人とフランス人が共存できる可能性を。
自由と平等な人々による共存こそが、現在での唯一の解決策です。」

今回の一言:今日のオレはどうしちまったんだ?

PS
今夜はドナルドフェイゲン、ボズスキャッグス、マイケルマクドナルド@武道館
観てくるのでそちらの報告しますね。

PSS
ここまで書いてきて
もう一つのお題「それ行け!スマート」
に関して書いていないことに気がついた。
こちらはまた今度ね。

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プロフィール

ビバップ犬

CS音楽専門チャンネル、ミュージック・エア(スカパーch.271/スカパーe2 ch.326/全国のケーブルTVで放送中)を立ち上げた張本犬。音楽は主にジャズが好きでドラムも叩ける、と自負する、ゴールデンレトリーバー。オヤジ世代の代表として、上質な音楽を紹介します。

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