2012年03月

コラムン68:TBS「報道特集」とTVK「震災で引き離された家族」と朝日「アンパンマン」

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コラムン68:TBS「報道特集」とTVK「震災で引き離された家族」と朝日「アンパンマン」

この土日は
たくさんの震災関係の番組、記事があった。
僕にはこれ!

TBS(土)の「報道特集」
http://www.tbs.co.jp/houtoku/
ドイツの原発関係を報道していた内容に
特にうなってしまった。
ポイントは二点。
ドイツは原発撤退を決定したが、
それも計画よりも前倒しで。
その議論の根本にあるのが「倫理観」。
そして決定した議論の場が「倫理委員会」であるということ。
経済界、エネルギー供給界、教育界、等々
それぞれの立場ではそれぞれの理論と優先されるべき考え方がある。
しかし、それを超えて論じなければまとまるはずがない、
それが「倫理」だと。
現在の利便性、利益を優先させて
未来の人々に負の遺産を擦り付けることは
「倫理的にあってはならない」と。
日本人は倫理観の高い国民ではなかったのか・・・
もう一点は
エネルギー政策のあり方を
中央集権から地方分権の立場で語らなければ
変革することは出来ないという考え方。
原発とはまさに中央集権型エネルギー政策で
お上が決めました、そこに原発を造ることと、その場所に援助することを。
対して
再生可能エネルギー政策は
地方がその地域で風力発電を、太陽光発電を、地熱発電を開発することを地方で決める、
という地方分権型エネルギー開発であると。
その根本にある中央、地方の政策のあり方が変わらない限り
基本的解決には至らないと。

TVK「震災で引き離された家族~老犬レオンをめぐる物語~」
http://www.tvk-yokohama.com/annai/tokuban.php
これは今回の震災の問題を
見事に・・・そして辛くはあるが綺麗に・・・現してくれた。
原発避難地区からペットを連れて避難はできない、
そんな現状をめぐる人間とペットのドキュメンタリーであるが
そこには単に犬をめぐるお涙頂戴ではなく
その周辺に存在する理不尽さ、問題そして愛情を
語ってくれた素晴らしい番組だった。

それと
土曜の朝日新聞
「震災後、被災地に流れた『アンパンマンのマーチ』」
皆さんよくご存知のように
震災後ラジオから流れた『アンパンマンのマーチ』
その誕生の話を
やなせたかしさんへのインタビューを中心に書かれていて
これも良い特集だった。
作曲は三木たかしさん、
氏と僕とのお話は随分前のコラムンへ書いたので
よろしければ、下記をご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/chiakikun/archives/1015232.html

PS
今回も内容がかたかった。
んで、番組はやわらかめにと
女優・北乃きい
がギターの魅力を語るショート番組で。
実は彼女、しっかりとミュージシャン
ストリートライブの風景も必見。
3月12日 (月)21:30~21:45
http://www.musicair.co.jp/special/?id=524




コラムン67:大学JAZZ研「代々木ジャズフェスティバル」ミーティング風雲記録

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コラムン67:大学JAZZ研「代々木ジャズフェスティバル」ミーティング風雲記録

前からお伝えしている
大学JAZZ研の有志たちによって開催される
3.21「代々木ジャズフェスティバル」
のミーティングに二度目になるが、顔を出してきました。
大学の枠を超えて集まった20人ぐらいの執行部の
メンバーによるものですが
先日からわずか一ヶ月強の間に
目に見えるような進化が見られて
これまた興味深いのなんのって。
本題は着々と、
社会人の目からするととてもゆっくり、
でも確実に問題を提示しその場で解決していくところなど
いろいろな面で僕自身
本当新鮮かつ勉強になることがある。
特に僕の時代と確実に違うのは
当たり前といえば当たり前なのだが
ネットの活用。
参加者の募集も執行部の連絡もすべてネットでまかなえる、
ということは同じキャンパスでなくても横につながることは容易で
想像を超えるキャンパス横断活動ができるんですよね。
ここでふと思ったけれども
こうなれば、国を超えての、大学JAZZサークルの祭典なんていうことも
不可能ではないかと。
まずは21日が落ち着いたら提案してみたいものです。

 当日はメインステージ×1(ビックバンドなど)、
サブステージ×2(コンボ)、
中高生などJAZZ初心者へレクチャーするワークショップステージ、
これだけでなくフリーマーケットやフードコーナー
更に環境庁の支援までも目指すエココーナー(ゴミステーション)の充実、
そうそう東日本の被災地からも
岩手大のJAZZ研が招聘されている。
お時間許す方はぜひぜひ当日いらしてください。
ミュージック・エアでは当日のライブを中心に
4月に4週にわたりショート番組で紹介していきます。
まっまずは彼らのこのHP
当日の内容もほとんど固まってきましたので見てくださいな。

http://www.yoyogi-jazz.com/

で、今日のミーティングでこんなことが・・・
当日の看板を手作りすることになり担当の学生が
「来週日曜大工で作ります。手伝ってくれる人を募集。
それとノコギリとか道具も持ってこれる人」と募ったら
何人かが手を上げ、その中の一人(医科大の学生)が
「あのー、解剖でもう使わなくなったメスとノコギリならもっていけます」・・・と。
また高校生にボランティアとして参加してもらおうとの提案に賛成が多く
「それではまずはみんなの出身高校に声をかけましょう、では出身校にお声をかけられる人」
と募ったら何人かが手を上げた。
「どこの高校ですか?」の問いに
端に座っていたメガネの3人が
「僕は開成の後輩を呼んできます」
「僕は学芸大付属の後輩を呼んでこれます」
「僕は筑波駒場から」と・・・・・・。
(なんだ?なんだ?何者なんだ?)と思ったが
帰りがけに彼らが僕に自己紹介してくれたのですが
あんのじょう・・・
常に学歴社会を批判している私への皮肉かと・・・
とは思いましたが、そんな僕のたわごととは関係なく
彼らはよいやつ、彼らの活動はすばらしいということが
「一番大事」。

今日の一言:
震災からもう1年、
別の視点からの数字を。
震災で見直されたラジオ放送。
その一番の雄であるTBS、
グループ全体での社員数は約5000人、
そのうちラジオにかかわるのは
90人。


PS
ミュージック・エア
「ロックの殿堂」特集はまだまだ続く
3月9日(金)はツェッペリン
22:00~
http://www.musicair.co.jp/recommend/?id=503
10日(土)はジェネシス
22:30~
http://www.musicair.co.jp/recommend/?id=502

オリジナルライブは
3月11日(日)深0:00~
「テンソー」
http://www.musicair.co.jp/recommend/?id=521

ということで
この週末は洋邦のロック三昧





コラムン66:椎名誠と東海林さだおと逢坂剛

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コラムン66:椎名誠と東海林さだおと逢坂剛

この三人の作家の著書は
全部所有している、ぜーんぶ。
勿論全部読んでいます。
その辺の話はまた今度するが
今日はコンビニの話題。
(僕はコンビニに行くたびに
なんだかんだと思うことが出てくる、何でかな?)
コンビニというと思い出すのが
東海林さだおが30年ぐらい前のエッセイの中で
当時広まり始めていたコンビニエンス・ストアーのことを
「・・・この形の店ははやるだろう、
そして日本人は流行ったものを略して言うのが好きなので、
このコンビニエンス・ストアーも
そのうち『コンスト』とよばれているに違いない」
と書いていた。
予想が少しだけ外れたのは惜しいが、
先見の明があるというかたいしたものだと。
因みに氏によるエッセーの中から
知る人ぞ知る商品アイデアが提案されて実際に広まっている例がある。
例えば「鮭の骨だけの缶詰」や「銀火丼(かつおの鉄火丼)」などなど。
 で、今日はそんなこととは関係ないがコンビニの話。
会社近くのセブンイレブンでは今まで置いてあったuccの無糖アイスコーヒーが無くなり
1ヶ月ぐらいしたら所謂プライベートブランド商品(pb)の無糖アイスコーヒーが置かれるようになった。
裏を見てみると製造元はuccで何のことは無い、同じものをpbと
表紙を書き換えて売っている。
変だな?と思った、何が変なんだかよくわからんが、なんだか変だ、これは。
しっくりこない。
例えばユニクロのように自社で製造から販売、ことによると資材開発まで
行って価格、品質競争に打ち勝とうというのならわかるが
このアイスコーヒーの場合は(たぶん)今までと同じものを同じメーカーから
数量買取保障で今までよりも卸値を引かせて表札だけ変えて売っているだけ。
そこには仕入れ値のダウンと販売データが残るだけで
(極端な言い方)蓄積されたノウハウは何も残らない。
ちなみにこのようなことはコンビニに限らず
pb全般にわたっているようだ。
例えばインスタントラーメン、
pbだと思って裏を見てみると
明星食品(チャルメラですね)が製造していて
隣に並んでいる明星食品のチャルメラとなんら変わりのない内容だ。
これ以外の商品でもpbはほとんど同様のよう。
企業ってこんなことでよいのだろうか、しっくりこない。
売れればよい、勝てばよいというだけが優先されてきた形に対する
歪みや反省が言われつつある昨今
極端に振れた倫理観や社会性重視の一辺倒論理というのもなんですけれど
そもそもあるはずの企業精神っーんですか
それこそが重要じゃないかな、と。

ps
今朝、電車の中でまたもや
僕の直ぐ横に立っていた女性が
突如として倒れた。
前にも書いたが、今年は1月だけで2人、
3月に入ったばかりでまたもや1人。
今回は話しかけられるまもなく
本当に突如とぶっ倒れた。
倒れるときって頭からなんですよね、
きっと重いからだと思うけれど、
でも本当にドスンと頭から倒れると驚くし
本当大丈夫なのか、と。
結局直ぐに隣の駅に着き、駅員さんに引き継いだのですが
今回も車内の緊急連絡ボタンが押されて
(押した人はどこかに行ってしまい)
結局僕が対応しました。
これで今年だけで3回目、なれたもので
サンダーバート地球防衛隊が本部と連絡を取り合うように
スムーズに連絡報告が完了した。
しかし、年初に1ヶ月で二人の女性が倒れたことに立ち会ったので
今年は24人が予想される、と軽く書いたが
どうも、冗談にならないか、この数字予想は・・・。

pss
まだまだ続く
「ロックの殿堂特集」
今日はピンクフロイド「狂気」
23時半~
http://www.musicair.co.jp/recommend/?id=504

コラムン65:NHK放送文化研究所・2012年研究発表とシンポジウム

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コラムン65:NHK放送文化研究所・2012年研究発表とシンポジウム

に行ってきた。
注目してたのは
「海外のテレビニュース番組は、東日本大震災をどう伝えたのか」
という研究発表。
まとめの部分だけ内容を写すと
・日本の放送局(主にNHK)の報道映像が他国で多用された
・内容は(一部誤報はあったが)日本発の映像を使用することで正確、客観的であった
・国によってニュースの重点が異なった(例えば原発推進のフランス、撤退決定のドイツなど)
そして
・ニュース決定の背後にある「考え方」や「国情」の理解が必要である

http://www.nhk.or.jp/bunken/symposium/2012/pdf/pr.pdf

最近はネットを中心としたソーシャルメディアとか映像配信とかズンズン広まっているが
そういうときにこそ
既存のジャーナリズムと倫理観に則った
マスメディア本来の信頼性と使命、そこに存在意義があるのだと、
このイソギンチャク頭の僕でさえ感じた内容でした、敬服。
それとついでに
「東日本大震災で日本人はどう変わったか~全国世論調査の結果から~」
の発表もみたのだけれど
内容は大まかわかりきったものでしたが
一点だけ注目すべき、というか大変な事実があった。
簡潔に書くと「原発をどうすべきか」という問いに対して
一部を除いて予想通り70~80%が減らす、廃止、
逆に言えば増やすはほんの1,2%、現状維持は20~30%
と答えている。
そして一部とは10~20代の男性:
増やすが4%、現状維持が49%
何と半分以上が未だに推進派の意見なんだ。
これってどう思います?
別に僕はここで原発推進論とか反対論を述べたいわけではありません。
じゃなくて
このような(特別な)事態であるのに
のほほんと現状把握できずに答えているとしか思えない
この世代、
この結果はなんなんだ?どうしてなんだ
だんだんだ?と。
橋本さんに聞いてみたい、どう思うか、どうしたらよいのか
マジで聞いてみたい。
そう、野田さんにも真剣に聞いてみたい。
・・・石原慎太郎がでしゃばってきたら、無視もなんだから
石原伸晃とまるめてゴミ箱にポイしてあげるからね・・・。

今日の一言:
この日が来るのが怖かった、
テレビゲームで育った子供たちが大半を占める世代が
大人になる日が来るのが・・・

PS
今日のロックの殿堂特集は23時半から
クリーム:解散コンサート
だかんね。
http://www.musicair.co.jp/recommend/?id=505
僕たちの時代
TVゲームなんてやらないで
(変な子は特に)ロックを聴いていた。









コラムン64:マニュアル声

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コラムン64:マニュアル声

最近読んだものの中に
「マニュアルそのままの言葉は
何で不快なのか、説得力が無いのか」
ということに関して書いてあるものがあった。
 「コンビニやファミレスでの店員たちのマニュアル言葉は
彼らが普段使わない言葉を強引に覚えさせられており
故に
口先だけでしゃべっている。
そしてそれを聞いているこちら側は
「人は話し言葉の中の、
言葉を意識してきいている。
けれども、抑揚、強弱、速度、
そして音声など、
いわば『音楽的部分』とでもよぶべき側面を、
意識しているというよりは感じている。
つまり、言葉やしゃべり方を美しく感じるかどうか
聞いている人は感覚的に判断できるということで、
どんなに丁寧な言葉遣いであっても
その人の内側から出ていないと
聞いている側は不愉快になり
本物の喋りではないということを察知するからだ」
と。

今朝、コンビニで
2リットルのお茶とコーヒーを買ったら
店員さんが「0は52$&&’#”?」
というので僕は「は?」
で、店員「523683470$&(%98?」
とまた聞くので僕は「は?」
三度目の正直というか彼は「#$’%#&&’)%&$&)$$???」
といたって真剣に聞いてくる、でも僕には何を言っているのかまったくわからない。
それを横目で見ていた女性の店員さんが
(たぶん)中国語で彼に「ションションミャーンノシェーシェ」と言ってから
僕に向かって
「おつりは9千43円で、袋いりますか?」と(たぶん)中国語訛りではあるが
心のこもったというかいたって普通に、日本語で話してくれた。
通常だったら「レシートをお返しします。先に大きいほうからいちにいさんしごっと、
もう一度いちにさんしごーろくしちはちくと43円のお返しです、
袋は大きいのと小さいの、熱いものと冷えてるもの別々にしますか、(その他色々)
で、ありがとござーました、つぎのかたどーじょぅ」
というところを、
急だったのでマニュアルは無視してくれたようだ。
・・・しかし最初の彼はいったい何を言いたかったんだろうか?
「今日はいい天気ですね」でもないし(雨だったし)
「お客さん、運がよいネエ、今日1000人目のお客ですよ」でもなさそうだし
「お客さん、良い娘いるよ」のわけないし、
僕に何を話したんだろうか、そもそも(たぶん)中国語で???
だからだんだんだ?

今日の一言:
初めてアメリカに行った30年前の
到着したその日
初めてお店に入った、そうマクドナルドに。
で、チーズバーガーとコーヒーを頼んだ(それしか言えなかったから)。
直ぐに冷たい飲み物が出てきた。
(そおかぁアメリカにアイスコーヒーってないと聞いていたけれど
今日は暑いから店員さん気を利かせてくれて
アイスコーヒーにしてくれだんだ)と思った、本当。
で、飲んでみるとコーラだった。
そおかぁ、下唇をかまないとコーヒーではコークに聞こえるらしいと
実体験した。


Tha's学:最近ではアイスコーヒーは普通に出る、とくにLAあたりでは。

ps
さてさて今日のロックの殿堂特集は
ヤードバーズですぜ!
22時~
http://www.musicair.co.jp/timet/index.php?rm=detail&id=143181
プロフィール

ビバップ犬

CS音楽専門チャンネル、ミュージック・エア(スカパーch.271/スカパーe2 ch.326/全国のケーブルTVで放送中)を立ち上げた張本犬。音楽は主にジャズが好きでドラムも叩ける、と自負する、ゴールデンレトリーバー。オヤジ世代の代表として、上質な音楽を紹介します。

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