「モンゴルからのホームステイ・二人の女の子が自宅に」

一昨日から自宅に
モンゴルから来た女の子11歳と18歳の二人を
ホームステイでお預かりしている。
唐突のようだが
日本の「NGOユイマール」という団体が主催している
「太陽のコンサート」に出演する子供たちです。
http://yuimar-concert.org/

この団体は
一人の日本の女性によって設立された。
活動内容をホームページからそのまま記します。
「世界を変える教育モデルを実践する孤児院の運営支援:
マイナス30度まで冷え込むモンゴルで、「マンホールチルドレン」と呼ばれるマンホールで暮らす子ども達がいます。一度マンホールチルドレンになってしまうと、貧困のサイクルから抜け出すことは極めて難しいことです。
NGOユイマールは、孤児院『太陽の子ども達』の運営支援事業、卒業生への奨学金事業を通じて、貧困のサイクルを断ち切る教育モデルを実践しています。」
こうした活動の中の大きなイベントとして
この施設の子供たちが年に一度来日して行うコンサートがこの「太陽のコンサート」なんだ。
僕はこの活動を支援させてもらっている。
その流れで、今回来日している20名の中から
女の子二名が当家に来てくれている。担当は歌と踊りと曲芸だと。
しかし、本当にかわいい、素直、心が洗われるような笑顔の持ち主たちだ。
HPの説明にもあるように
モンゴルでは共産主義から民主化に移行して
色々な部分で社会的歪が顕著になり、多くの子供たちがホームレスになった。
これが所謂マンホールチルドレンと呼ばれる。
この言葉の所以は、ズバリその通りで、厳寒のモンゴルでは外でホームレスしていると確実に死ぬ。
ただし社会主義時代、首都のウランバートルを中心に、
温水を各過家庭に送る集合温暖設備が据えられている。
いたって単純な設備だが、この配管が地下にあり、マンホールでそこに出入りできるようになっている。
そしてここの空間をねぐらにしているホームレスの子供たちが彼らの事だ。
10年ぐらい前にはとても大きな問題になり、ニュースでも見たことを記憶している人も多いと思う、
国を揚げて救済に乗り出した。
そこで孤児たちを中心にこのマンホールチルドレンたちは孤児院など施設に収容されることになる。
だがなにせ、施設には原則18歳間でしか居ることができず、
その間教育もろくに受けることも無く、
そうしたまま町に放り出された状態で、またマンホールチルドレンに戻ってしまうという
悪循環がいままた大きな問題となっている。
実際、マンホールチルドレン同士で結婚し子供が産まれ、家族でマンホール生活をしているという
マンホールファミリーが生まれているのは珍しいことではないそうだ。
そした流れを少しでも変えられないかと立ち上がったこのNGO、
彼らだけでは到底解決できる規模の事ではないが
悪循環を断つ一つのケースを組み立てることが出来れば
大きな流れになるのでは、ということだと思うし、
その活動に自分も微力だが参加してはと思い、こういうことになった。

詳しくは彼女たちのHPを見て欲しい。
コンサートは今週の代々木を初めとして何度か開催させる。
コンサートの収益も大きな支援になるので
可能な方は是非会場に足を運んで欲しいですます。

PS
私は10年ぐらい前に、全くの旅行だが
モンゴルに行き、草原を馬で走り、ゲル(遊牧民のテント)にも泊まったことがある。
醤油系の私としては、モンゴルは心のふるさと、だった。
「ソーホーの白い馬」の世界がまだ目の前に展開されていて、馬頭琴も購入した。

that's学:
遊牧民の移動可能テントの事はゲルという。
パオではない。パオとは漢字で「包」と書き、
中華料理の小籠包(ショーロンポー)のポーがそのパオと同意で
まあ包むという意味か。
で、パオとは自治区として中国に組み入れられてしまっている、
モンゴル自治区での中国表現での移動可能テントのことで
モンゴルの人たちはこの表現を好んでいない。
なんでゲル。

今回の一言:
日本語も英語も通じない。
もちろんこっちはモンゴル語話せない。
でも心は通じる。