コラムン78:日本の雇用形態の今昔

わっわっわっ難しそうな題を付けちゃったぜ・・・

先日、友人たちと話していて
最近のレーベル(レコード)業界の就業形態の変化を知った。
この業界から離れて久しいが・・・久しいどころか24年だ・・・
最近の制作担当、いわゆるディレクター職は
社員でも契約でもなく、
インセンティブを伴った業務委託の形をとることが
業界の主流らしい。
これをわかりやすく書くと、
通常の雇用、規定給与体系とは関係しない出来高払い、
・・・いくらなんでも期間内の最低保障はあると思うが。
なので本人はリスクはあるが当たればリターンも高い。
僕には、それが良いのかそうでないのかは
当事者ではないのでわからない。
 ここで思い出したのが少し前の「日産」の新らしい人事制度の発表。
朝日の記事から、内容を簡単抜粋すると
『技術開発部門の正社員から希望を募り、
雇用形態を3年間の契約社員へ変更登録し、
その間そこで成果を上げれば役員報酬並みの成功報酬を上乗せで支給。
その額は数千万円に達するばありえるし、しかし成果がなければゼロとなり、
契約打ち切りもある。
更に日産はこの制度を
「将来のビジネスの種につながる先行開発の分野で、
常識外れのアイデアの研究に取り組む実験室」と位置づける、と。
更にこの制度にはまずは国内の開発部門に所属する
「30~50代の管理職数百人」を対象に希望者を募集』
とある。
・・・何が新しい実験室だと?
これって体の良いリストラじゃないのか?と思ったのは僕だけか?
技術開発能力の高い人材、
・・・えてしてそのような優秀な人材は、良い意味で「変人」が多いと聞く・・・
日本の産業界は、戦後、続く高度成長期にこのような
優秀でもあり、とんがっているというか奇才な技術者の才能を
「日本らしく、うまく組織の中に取り込み育てること」でこそ発達できたのではないのか。
欧米に「何故?」と思わせる日本的強さを、知らず知らずのうちに生かして。
日本社会で面々と築かれてきた組織のあり方、そこには当然良い面も悪い面もある。
それがいつの間にか全ての日本的組織のあり方が悪いものとされてきてしまっている。
今、企業によっては、そのような流れを、都合の良い解釈で利用し
組織全体を改悪していくようなことはどうなんだろうか。
 かつて竹中平蔵などというとんでもない輩が
規制緩和などとほざいて前後見ないで蠢くことを許し、
挙句の果てに非正規就労者の
とんでもない増加になったんじゃないか!バン!(机をたたく音)
格差が広がり、希望が持てない若者の増加という
今の事態を引き起こしたんではないのか、バン、バン!!

前述の音楽とかは個人の力量によるところが多いので
個人単位のインセンティブ制度というのは、ありえる話ではあると思える。
ただそれをそのまま、組織を活動の基準とする
産業技術開発という分野ではどうなのだろうか。
勿論開発者へはそれなりのインセンティブが与えられる事には賛成だ、
チームスポーツでも最高選手の表彰はある。
しかしチームメンバー全員がチームプレーを省みずMVPを狙ってたら
確実に負けるよね。

それと、昨日
以前から親しくさせていただいている
イマジカのトップの方が
3月末で退任されるのでお疲れ様の食事をした。
そこでも、人材、能力の開発、確保の話になった。
これまた業界が違うのでなんともいえないが
イマジカの業務の一部でもあるCM制作業界では、
人材(プロッデューサー)に仕事(クライアント)が付いてくる事が常だ。
話によると、その業界最大手のある会社では、昨今その人材の流出がはなはだしく
今期は実際総売り上げが20%以上ダウンしたとのことで、
大問題になっているとの事だった。
雇用形態のあり方はつくづく難しい。
ただ、話の中で二人で大いに共感して盛り上がったことがある。
それは、
最近英語を話せる人(学生、若者、新人)が本当に多くなった。
しかし、いくら英語を話せても
本来の日本語のコミュニケーションに???がある場合が多い。
いくら英語が話せても、その日本語以上の表現が出来るわけでなく
そんな人材はイラン!と。

今日の一言:
花を見るのは楽しい。
その美しさを一緒に語れる人がいれば尚楽しい。
(どーしちまったんだ?オレ)

ミュージック・エア情報
来日アーティスト特集で
4月1日(日)はTOTO
14時~アムステルダム・ライブ
http://www.musicair.co.jp/timet/index.php?rm=detail&id=143411
16時~パリ・ライブ
http://www.musicair.co.jp/timet/index.php?rm=detail&id=143413

僕は大好きだTOTO!
野沢菜食べながら堪能するぞ!(このギャグわかってほしい・・・)