サラボーン・ピーター・ガン (Peter Gunn)

久しぶりに音楽の話。
先日ラジオからえらくファンキーでかっこよい曲が聞こえてきた。
声はサラボーンなんだけれど
音色というか、リズムというか、ともかくかっこよい、新しい。
で、曲終わりにDJのコメントが
サラボーンの歌でピーター・ガン (Peter Gunn)のテーマだという。

早速調べたら
これはどうもNYのクラブ・シーンで
活躍するトップDJたちがリミックスしたシリーズだとわかった。
http://www.youtube.com/watch?v=Kf17nKtllWM

MAX SEDGLEYhttp://www.irmagroup.jp/irma_artist/maxsedgley
は、ドラムンベースにジャズの要素を取り込んだ
RONI SIZEというグループ(http://www.clubberia.com/ja/artists/561-Roni-Size/
のドラマーだそうだ。

そこで
こんなことがどうしてできるのだろう?
音作りの技術的なこともそうだが
それ以前に
音源の著作権、正確に言うと著作隣接権はクリアしているのか?
簡単に言うと
数十年前に録音されたサラボーンの音源をどのように権利クリアして
リミックスしているのか、とても気になった。
素人の中には
市販の音源を勝手にリミックスしている人も多いようだが
それを個人で楽しむのは良いが、販売したりすれば法に触れる。
で、このシリーズは老舗のレーベル
“ヴァーヴ音源の中から選りすぐりの楽曲をNYのクラブ・シーンで
活躍するトップDJたちがリミックスしたシリーズなので
確かに音源を保有するレーベル、ヴァーヴに許可を得て行っているという事だろう。

次に技術的な事だが
当時の音源をリミックスするにしても
ミックス前のトラック別のテープなど残っているはずもなく
いや
そもそも、サラボーンのこの時代マルチトラックで録音ではなく
ステレオ2チャンネル、事によっては、モノラルだった可能性もある。
なので、リミックスはできるはずがない。
これも知人に聞いたところこうした場合は
元の音源の生かしたい音域(例えばサラのヴォーカル)をUPし
他をDownさせてその音の上に
無理やり新しいリズムとかを乗せて作るようだ。
まあ、これは原音を作ったクリエーターには失礼な話だが
このように生き返るとなると、一概にも言えない。
それにしてもかっこよい!

http://goo.gl/t45TnV


今回の一言:
サラ・ボーン
原音がよいから、
若者たちよ、どうとでも調理されよ