コラムン77:最近出合った良い言葉パート2

野村萬斎:
狂言が出来た次代、分からないことがあっても「ウィキペディア」はなかった。
使いに出た太郎冠者は、他人の話をうのみにし品物を取り違える。
無知さが笑いを誘う。翻って、ネット社会にどっぷり漬かる私たち。
人の話に踊らされてていることには変わりない。
張り巡らされた網(ネット)には、
いつ足をすくわれるか分からないのである。

山下達郎:
自分の魂の叫びがいくら強くても、すぐに限界が来るのは冷徹な事実です。
音楽表現を長く続けていくためには、継続的な訓練と学習が必要なのです。
・・・中略・・・
「夢は必ずかなう」と言う言葉が独り歩きしている時代ですが、
僕は「夢はかなわない確立のほうがずっと高い」と思うう人間です。
ですから、懸命に努力し、その結果夢がかなわなかった時にはどうするのか、
それを想定して仕事をすべきではないか。
「夢」は魅力的で力があるけれど、あくまでも結果であって、
夢を最初から暴走させてはいけないのです。

天野祐吉:
編集者には三つの「チ性」が必要だという話を、
山口瞳さんに聞いたことがある。
「知性」と「痴性」と「稚性」の三つだと。・・・中略・・・
ま、本来の知性とは、その三つをバランスよく兼ね備えたものをいうのだが、
CMでいちばん目立つのは、稚性が突出した、それも本来の稚性とは違う
ガキっぽいだけのCM・・・中略・・・
テレビの国会中継なんかを見ていても、聞いていて恥ずかしくなってくるような
ひどい言葉が、まいにちあきもせずに繰り返されている。
この国の「恥性」を、広く天下に広告しているんじゃないかと思う。

ハワード・シュルツ(スターバックス会長):
最も優れた指導者は、
切り離せない二つの特性を持っているものです。
組織がどこに向かうべきかについての圧倒的な自信と、
組織に集う人々を先導する能力です。

ジェフ・ベソス(アマゾン創業者)評:
株式公開資金を物流設備へ投資し、対して
「なぜバーチャルなビジネスの会社が
旧態依然としたリアルの資産に投資するのか」
との酷評がおしよせた。
ITバブル企業の多くは、参入障壁の低いバーチャルな分野に陣取り、
過当競争に疲弊していって崩壊後に姿を消した。
バブル崩壊前に調達した資金をリアルの物流設備に投じて、
過当競争から逃れたアマゾン。
ネット企業としては「逆戻り」ではあったが、
企業戦略としてはむしろオーソドックスな決断だったといえよう。

ピーター・ドラッカー(今更ですが・・・):
マネジメントの5つの基本的な役割は、
目標の設定、組織作り、動機付けのコミュニケーション、
評価測定、部下の育成。


今日の一言:
はい。