ベネチア国際映画祭2013

7日に閉幕したベネチア映画祭。
日本では
オリンピック騒動に紛れて今一つ話題になっていないような気がするが
でも、宮崎駿の引退発表もあったから・・・
で、わかった、受賞作品が地味?だからか・・・
受賞を見てみると

久しぶりにドキュメンタリーに金獅子賞が贈られた。
ジャンフランコ・ロッシGianfranco Rosi監督の
「サクロ・グラSacro Gra」
イタリア映画。
銀獅子賞にはギリシャ映画の
「ミス・バイオレンスMiss Violence」
監督はアレクサンドロス・アブラナスAlexandros Avranas

なんてわかったよなことj書いておりますが
今年は小振りで
金獅子賞は無しにして
銀獅子賞を5本出そうなんて意向もあったと聞く。
でも今のこの時期に
この世相でこの受賞内容は納得する、本当。
三大映画祭でドキュメンタリーが受賞するのは
カンヌ映画祭でマイケル・ムーア監督の「華氏911」以来だと思うし
受賞作品の国は
イタリア、ギリシャとユーロ危機の最先端国
何かこの映画祭が世の流れに訴えるものがあるような気がする、
と思うのは私だけなんだろうか。

まっ、今回は簡単にしておきますが、温故知新。
1951年のベネチア国際映画祭では
黒澤明監督の『羅生門』がグランプリに輝いた。日本映画が初めて世界に認められたとよくいわれる。
これも戦後からの復興、世界の世相を反映する一端だったんだよね、きっと、
・・・私まだ生まれていないもんで。
受賞の時の黒沢監督のコメントを探した。
「人は或は此の映画について非常に乱暴な試みであるというかもしれません。が、しかし私はこう思うのです。どうも日本の映画界は一寸目新しい試みをすると、その危険性を指摘し、折角伸びようとする枝を切ろうとする傾向があるのではないでしょうか」。

今回の一言:
私が社会人になって早々
ある人が言ってくれた。
「出る釘は打たれる、
でも出過ぎた釘は打たれない」