ギャガ・GAGAがすごい、映画:砂漠でサーモンフィッシング

ん?
いよいよ今週末
映画:砂漠でサーモンフィッシング
が公開される。

「砂漠でサーモンフィッシング」
http://salmon.gaga.ne.jp/

残念ながら試写は観ていないので
感想はかけないが
絶対見ると決めている。
と、今朝の新聞にこの映画の一面広告が
しかも椎名誠へのインタビューで全面構成されている。
ますます見なければ、私はシーナの大ファンです!
で、広告を穴の開くぐらいな気持ちで読んだんだが
配給会社がギャガであることに気がついた。

そう、最近、ここ数年ギャガがすごい、本当に凄いと思う。
なんてったって
私の今年度最高コラムンパルムドーム金獅子賞受賞作である
「最強のふたり」
http://saikyo-2.gaga.ne.jp/
もギャガ配給だし。

で、更に私の中のここ数年の高評価作品履歴をさかのぼって調べたら

「英国王のスピーチ」
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
「サラの鍵」
http://www.sara.gaga.ne.jp/
「再会の食卓」
http://www.gaga.co.jp/cinemas/detail/634/
「オーケストラ!」
http://orchestra.gaga.ne.jp/#/main
「スラムドッグ$ミリオネア」
http://slumdog.gaga.ne.jp/

これら全部ギャガの配給ということに気がつき驚いた。
というのは、私はかつてこの会社の配給作品は嫌いだった、
それは配給作品はどれもすこし奇抜というか
気持ちの良くないサブカルフレーバーを(はなにかかるような)持ち味にした作品を
あえてセレクトしていたからだ。
それは私には真っ向合わないラインナップだった。
しかし経営者が変わるとこんなにも変わっていたのかと
この事実に改めて驚いた今日。

少し語ります。
これまた30年近く前
私はある仕事で後にギャガの創業者となる
藤村哲哉氏と会った。
そのときの彼は勢いというのかカリスマ性というのか
そのような印象はほとんど無く
小柄で真摯なビジネスマンという感じで、
後にギャガを上場させた時とはまったく別人だった。
数年後GAGAを立ち上げるわけだが
当時ビデオレンタルは創世記、
まだまだハリウッドメジャーは自分たちの作品をレンタルショップに
「はいそうですか」と直ぐには出すことはせず
懐疑的に見ていたというか消極的に対応していた。
そこでギャガはレンタル事業会社と組み
メジャーではない作品の権利を独自に得て
レンタルだけで見ることの出来る独自のラインナップを整えるなどして
業界と共に発展し見事な実績を作っり上場をはたした。
しかし、どうしたものなのか
その後劇場配給も積極的に展開しと突き進む。
その戦略は無防備なというか無暗にとでも言うのか
配給の予定も決まらないままに
バンバンどんどん作品の権利を買えるだけ買い
突き進んで行った。
結果その権利が多くの不良資産となり
結局経営が行き詰ることに也
藤村氏は社を去ることになる、
30年前の姿が彼本来の姿だったのではないのか・・・。
そこでここに登場するのが
当時エイベックスの会長を退任してもなお元気はつらつの
依田巽氏。
藤村氏とのかつての交友もあり、
また資金的余裕もある依田氏にギャガ再生の白羽の矢が。
・・・まあ、ここから先は少々なんですので、ここらで語りは終わりにしますが・・・
ただ、
まあ依田氏はエイベックス時代既に60歳を超えていたのだが
社内では4人の依田さんが居るとも言われていたほどの
パワースポットではなかった・・・パワーあふれる御仁だ
(この情報は氏の近しい知人によるもの)。
しかし氏は、僭越ながら凄い
だって知らぬ間にギャガをこんな素晴らしい配給会社として
再生させていたとは
しかもそのことを実体験で証明していただいていたとは
尊敬します、はい。

ところで
最後にせっかくだから
「砂漠でサーモンフィッシング」に関する話を少しだけ。
主演のユアン・マクレガー
彼は『スター・ウォーズ』新三部作のオビ=ワン・ケノービ
で有名だけれども
私としては
「ヤギと男と男と壁と」や「人生はビギナーズ」
での彼が好きです。
そして
今回の作品は彼独特のユーモアあふれる
名演技をしてくれていると
確信しております。

さあ、週末行くぞ!

Tha's学:
GAGAのロゴの後にいつの間にか☆印が付くようになった。
これはたぶん、氏の意向だ。
だって字画とか字数、方角などにすごくこだわる方。

今回の一言:
どんな爺さんになりたいか?
僕はショーンコネリーが理想だなぁ・・・