作家の今野敏氏が日本推理作家協会の新理事長に

5月31日付で
今野敏氏が日本推理作家協会の新理事長に選ばれた。
知人の作家と
次期は今野氏だろうと話していたばかりで、
その通りになった。
この知人は3代前の理事長で当時のトップベストセラー推理作家で、
その後は大沢在昌、東野圭吾とが選ばれていたので
今回、今野氏という事は当然だろう。
新聞の書籍の広告欄で
今野氏の名前を見ない日がないぐらい、今が旬だ。
就任のコメントで
「推理作家協会はエンターテインメント界をリードしていかなければならない団体。
夢中になって取り組んでいきたい」
その通りがんばって欲しい。
そう、前述の作家の言葉で
「楽しくなければ、書いていられない。おもしろくなければ、書く価値がない。」
まことに的を得ているし、一読者、推理小説ファンとしては
そうあり続けてほしいと願ってやまない。

ただ、
椎名誠が近著のエッセーで書いていたが
彼ぐらい(60歳半ば)の作家は
日本の高度成長と共に作家人生を歩んできて、
その時期からバブル崩壊前までは
毎月のように雑誌が創刊され
その恩恵にあづかってきた、ということだ。
そりゃそうだ、雑誌が創刊されるという事は
活躍する、書く場がどんどんj増えていくわけだから。
しかし、近々は雑誌がどんどん休刊という実質廃刊になり
誤魔化しついでのように創刊されたかと思うといつの間にかなくなっているのが
茶飯事。
書店が日に1店舗づつ潰れいる。
なので今から作家になりたいという諸君にとっては
まことに厳しい環境である・・・・・
と。

でも
人がいる限り
物語を読みたいし
勇んで参入してくれる新人に期待したいのですが
でも、最近骨太の新人に出会う機会がぐっと減ったのは何故だろう、
真夜中にパン屋さんやっていたりしてる場合じゃないと思うんだけれどなぁ。

今回の一言:
実は今野敏氏が作家になる前の会社員時代、
私の前のデスクにいた。
改めて、おめでとうございます。