貴婦人と一角獣展

国立新美術館で開催されている
「貴婦人と一角獣展」レポートです。
http://www.lady-unicorn.jp/

詳細は上記URLをご覧いただければと思いますが、
主たる展示作品である、6連作のタピスリー、
感想の第一はともかく大きい。
それぞれが縦横3〜4メートルぐらいの大きさで
それがメインホールに一堂に会しているのは圧巻。
この時にすぐに思い浮かんだのが
確か2000年ぐらいに催された
東大寺大仏の開眼1250年の記念法要の模様だ。
大仏殿の屋根から色とりどりの幕が
それこそどっかーーんと垂れ下がるあの迫力、
それなんだ。
しかも、こちらのほうは、それぞれがタピストリー、
美しくも繊細に、貴婦人と獅子、一角獣、
その他数多くの動物と植物がそれぞれに織り込まれている。
西暦1500年ごろの制作ではあるが制作依頼した主のもとから
しばらくはフランス貴族の館で密やかに保管されていた。
それが、19世紀に入り、女流作家ジョルジュ・サンドに見出さられ
一躍脚光を浴び、現在にいたっている。
制作からの歴史も不明な点が多く
また、そこに織り込まれている内容はいまだに謎に満ち
まことに好奇心をくすぐる芸術品。
ジョルジュ・サンドというとリストやショパンと関係があった女性だから
このタピスリーを横に、作曲家本人の演奏による夜想曲やソナタを聴いていたのでは、と
想いは時空を飛ぶにでありました。

7月半ばまで開催されていますので
お勧めします。

Tha's学:
一角獣、ユニコーンは想像の動物ですが
北極海に生息するクジラの一種、イッカクが
この想像のもとになっている、という説がある。
イッカクの角はあごの骨、牙が発達したものであり
いまだにその発達の過程というか理由は解明されていない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%AF


今回の一言:
イッカクを書いていて思い出した。
椎名誠の絵本、
絵は和田誠によるもので
「みんな元気だ」
ここに、イッカクが描いてあるよ。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E5%85%83%E6%B0%A3%E3%81%A0-%E6%A4%8E%E5%90%8D-%E8%AA%A0-%E6%96%87/dp/4579304330/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1372221100&sr=1-2&keywords=%E6%A4%8E%E5%90%8D%E8%AA%A0%E3%80%80%E5%92%8C%E7%94%B0%E8%AA%A0


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