コラムン22:スペイン大使からも賞賛の声が

最初は「計画的陳腐化」というタイトルで書いたけれどあまりにも硬いので上記に直しました。

で「計画的陳腐化」

あちゃーー、連休明けだというのに
またまたお堅いタイトルですなあ・・・

土曜日Eテレで偶然
NHKが主催する教育コンテンツ国際コンクール
「日本賞」に関する特番をやっていたのを見た。
正直、関係業界にいながら、その存在を初めて知ったし、しかも偶然。
まあ簡単に書くとNHKが中心になって、
世界の番組の中から教育的見地から優秀なものを表彰しようというものだ。
各部門に分かれていて
僕が注目したのは青少年部門の優秀作品
スペインのメディア3.14が制作した
「電球に潜む陰謀」
http://www.nhk.or.jp/jp-prize/2011/prize_audio_youth2.html

ここで語られているのは
電球に代表されるように
製品はある一定の期間の使用を経た場合「壊れるように作られている」ということ。
驚くのだが初期の電球は業界、国が法律で、
ある一定以上にはもたない、壊れなければいけないと規定されていたというのだ。
これを「計画的陳腐化」というそうだ。
電気製品だけでなく車にしてもなんにしても現代経済社会において
製品は短期間で壊れる、もしくはモデルチェンジを繰り返して
まだ使えるものをどんどん廃棄させて新製品を購入させる、
そのために製品を最初から計画的に陳腐化して販売するのだと。
49年アーサーミラーによる「あるセールスマンの死」では
既にこの危機的状況が語られていたというところまで言及している。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%AD%BB

まっ、見ごたえのある番組でした。
それと司会の男性が、僕の見間違えでなければ
先日見たことのあるジャニーズのTOKYOでピアノを弾いていた人だった(と思う)。
彼がなかなか、良いコメントをするんだな、これが、いや本当。
で、
NHKもやるときはやるじゃん、と思った。
というかスペインのメディア3.14がすんばらしいんだよね。

今日の一言:
計画的でないのに陳腐化しているそこのお父さん
年末の粗大ゴミにならないようにね。

PS
スペイン、そうです!
ミュージック・エアでは今月からとんでもないシリーズ
『フラメンコの素晴らしき世界』(全118話)が始まりました。
在日スペイン大使からも賞賛の声が届きました。
「ミュージック・エアには日本においてフラメンコ、そしてスペインの文化の普及にご尽力頂き、
心から感謝の意を申し上げます」

スペイン国営テレビで60年代~80年代に制作され、”フラメンコ最高のテレビ番組”と専門家から評価された「Rito y Geografia」シリーズを『フラメンコの素晴らしき世界』(全118話)としてお送りします。当時の著名なフラメンコ学者がアーティスト、スタイル、地理的・歴史的内容など協力し、現在では貴重な歴史的映像を交えたフラメンコギター番組となっています。
http://www.musicair.co.jp/timet/index.php?rm=detail&id=138687

なんと今後4年間にわたり放送される!明日がその2回目。

「坂の上の雲」が何ぼのもんじゃい、3年でしょ。