シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~&アルバート氏の人生&デイブブルーベック

またまた
映画の紹介になってしまう。
今週見たのは2作なのでどちらも紹介と、
デイブ・ブルーベック。

まずは
「シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」
http://chef.gaga.ne.jp/
傑作、おもしろい、私好きです、こういう作品。
エスプリ、おしゃれな会話、ゲラゲラ。
2週間後の週末、12月22日公開です。

フランス料理界、
本来どうかはわからんが
格好ばかりつけて、理屈を捏ね回し、せっかくの食材をソースまみれにして
星の数だけを気にしている(と、私は思っている)題材を
皮肉と辛口で見事に笑い飛ばしてくれる作品。
と書くとウッデーアレンでも出てきそうな批判的で難しい内容だと思われてしまうが
ちゃいます。
まず、ジャン・レノが良い。
レオンの殺し屋からピンクパンサーまで広い役柄をこなすレノだが
この作品では当に彼の懐の深さ(面白さ)を十分発揮してくれている。
彼が演じるシェフ、一言でいうと頑固オヤジ、しかも伝統的カリスマ料理人、
でも目指すのは
それは本来良かれとしてあるべき伝統的フランス料理(これは私好きです)であることは間違いない。
彼の演技はその批判的視線を笑いと言う形で表現し、実は危ない現状を指摘してくれている、
・・・日本でも同じ例が多い・・・昨今のゆがんだフランス料理のあり方を批判してくれている。
そこへ、破天荒な天才料理人主人公ジャッキーをミカエル・ユーンが演じる。
彼は正直はじめてみる顔だった。まあ面白いキャラクたーです。
ジャン・レノは親日家としても知られているが
そんな一面も面白さに一役買っている。

で、シェフの配給が、これまたGAGA☆、ギャガ、
いやーー参った参った、偉いよ!


もう一つは
「アルバート氏の人生」
http://albert-movie.com/
こちらは年明け1月18日公開

グレン・クローズが30年間映画化を願って完成させた作品。
ということで、大いに期待して見に行った。
グレン・クローズというと「危険な情事」で有名、
私は「101」での犬を追うクルエラ・デ・ビルでの怪優ぶりに、より惹かれる。
19世紀のアイルランド、
男性として(本当に男のふりをして)周りをだましてしか生活の糧を得られないという題材で、
しかも今年のアカデミー賞(84回)で、主演女優、助演女優、メイキャップにノミネートされた作品、
となれば観にいかなくてはならない、となるのが常。
結論、私には合わなかった。
存在感のある作品であることは間違いない。
きっと、時代的背景や地理的背景もわかっていれば、かな:・・・
勉強不足ですんません。

That's学:
フランス料理のシェフつて威張っている感じしますよね。
それはそう、元々彼らの出身は
ルイ王朝の時代宮廷で料理を作っていた料理人であり
フランス革命後王宮から追い出されて
やむにやまれず、町場でレストラを開いたことが原点。


その3
音楽の話をしなくては・・・
デイブブルーベックが先日亡くなった。
追悼。
1964年ドイツと、1966年ベルギー全盛期のカルテットのライブです、ご覧ください。
http://www.musicair.co.jp/timet/index.php?rm=detail&id=152280

That's学:
テイク・ファイブが有名だ。
作曲はデイブではなくカルテットのSAX
ポール・デスモンド

今回の一言:
テイク・ファイブは5拍子?
あれは単に3拍子と2拍子の連続だよ、
と言った友がいた。

58