チック・コリア登場

東京JAZZ出演に続いて
ブルーノト東京でチック・コリアのステージがある。
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/chick-corea-the-vigil/

その間を縫って
当方の番組「MA HEADLINES」に出演してくれる。
インタビュー収録が明日あるとのことだ。
http://www.musicair.co.jp/special2/index.php?id=635
放送は来月になるが乞うご期待!

チック、少しやせたよね。
まっ、そんなこといいかぁ。
番組宣伝はここまで。

チック・コリアと言えば
フェンダーのローズ。ローデスとも言っていた。
知らない人には何の事だかわからないと思うが許してね。
ローズというと二つの事を思い出す。
一つは日本で最初にローズを購入したのは井上鑑。
当時ヤマハ渋谷店の店長であった人物が言っていた。
「世田谷の井上家へ
輸入到着早々のローズを自ら納品に行ったところ
まずチェロ奏者であった父親が対応してくれて
さあ、本人にお渡し、となった時、奥から出てきた学生さん風の坊ちゃんが彼だった
そして、このお坊ちゃん、なんて贅沢な楽器を買ってもらったんだ、本当にお坊ちゃんだなあ・・・
と思った」と。
そりゃそうだ、当時としては本当に贅沢な話ですね。
井上さんはそうではないだろうが
当時バンドでキーボードのメンバーを選ぶとき
テクニックは二の次で何のキーボード持ってるかでほとんど決まった、
高かったんだから本当に。

もう一つは・・・
私が現役でスタジオワークをしていた時の話。
すでにローズは下火になり
キーボードはプロフィットとか手軽なところではDX7などの電子音が主流になっていて
いわゆる直接鍵盤を叩くことで音を出すローズは
古い音としてスタジオではほとんど使われていなかった。
ある時、スタジオの片隅に追いやられていたローズを見つけて
懐かしいな・・・と使ってみたんだが、何とも雑音が混じる。
別に壊れているわけではないが、どうしても雑音がきになり結局使うのをやめた。
後でわかったのは、それは雑音ではなく、電子音に慣れた私の耳には
ローズの鳴らす倍音を含んだ音が、どうしても雑音を含んでいる音に聞こえてしまったということ。
電子音=きれいな音、そんな時代だった。
その後CDの登場になり、
音はアナログ電子からデジタルへと更にさらに綺麗に?無味に?なっていったんだね。
そんな時代の幕開けだった。

そんな思い出も含めて、ローズの音は深い。
だから今でも
ラ・フィエスタのイントロのローズの音を聞くと
何とも言えずに興奮してしまうのは私だけではあるまい。


今回の一言:
映像は錯覚の賜物
音は真実の重なり、
てか。

PS
3年ぐらい前に当方で
再結成したリターン・トゥ・フォーエバァー
のライブDVDをリリースした。
その時にチックとアル・ディメオラが大喧嘩をして
もう二度と組まないとなったと聞く。
その後どうなったのかな。