川瀬巴水展:大阪高島屋


昨日、大阪に行った折
かねてから、ちょうど難波の高島屋で
川瀬巴水(かわせはすい)展
を開催していることを知っていたので
タイミングよく観てまいりました。

川瀬巴水は近代浮世絵版画を確立した第一人者であり
・・・よくありがちですが
アメリカ人鑑定家:ロバート・ミューラーにより海外に紹介され
日本国内っよりも海外での名声が高い一人。
作品は何というか、日本の郷愁をそそるというか
昭和の哀愁を描くというか、何とも言えない味を持っています。
作品は下記URLで見られますので参考に。

http://www.hangasw.com/shop/hasui/index.html

展覧会は生誕130年を記念してので
巴水ブルーといわれる、深みのある青、藍を基調にした作品に特に惹かれます。
面白いというか、今回の展示で
デジタル映像で、その擦りを順番に再現している展示があった。
浮世絵版画は多重刷りということは素人の私でも知っていたが
なんと参考に解説されていた
赤い寺院の門の版画では
42回も多重されているという事が分かり、驚きというか、
改めて浮世絵版画の深さを知ることができしだいで。
・・・その42回を、デジタル映像で、一回ごとに擦り増していく様子が分かるのです!

今回の一言:
「浮世」とは
もともと「憂き世」の意で
仏教的厭世観から、いとうべき現世。つらいことの多い世の中。無常のこの世。
浮かれてばかりしれられん。


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