村上春樹堂・三省堂平積みタワー&電子書籍

今日
親しくしてもらっているベストセラー作家と神保町でお昼ご飯を食べながら雑談した。

電子書籍の話になり
異口同音、
「ダメですあれは!!」
とあいなりました。
理由はというと
あんな形で文学を読みますか???
電車の中で人差し指と親指にゅるにゅるさせて
文字を大きくして読みますか?
答えは半分YESで半分NO。

そもそも
大きな間違いがあそこにはある。
何もデジタルが、あのような読み物のデジタル化を否定しているのではありません。
紙がデジタルよりも優れているのです、と
わめいているのではありません。
じゃあ、なにがかというと
そもそも
文学を読もうという人の多くは、大半は
その手の事が嫌いな人種です。
だから相当なことがあっても
そちらを使って、
自分の好きな作家の物語を読もうとは思いません、ということです。

じゃあ半分YESはどこにあるのかというと
これは想像ですが
漫画とかどちらかというと
本来の文学の対岸にある読み物
そういうジャンルでは発展するだろうと。
実際、その手を好きな人は
この手(何の手だ?そう、デジタル書籍)のことが好きな人が多いので
そちらのジャンルでは伸びるでしょうと。

で、
作家が面白いことを言っていた。
メディアは
キンドルだなんだと、黒船が来るなどとして
日本陣営もいろいろ対抗して出している
などとことあるごとに騒ぎ立てている。
その事自体がよいわるいという事ではなく
もっとしっかりと取り上げてほしいという事だった。
というのは
その趨勢とか発展するか否かに関しては
ジャンルもそうだが、立場によって
色々な見解があるという事を知ってほしい、と。
現状ではハード(電子書籍のハードを出している側)と
出版社の見解ばかりが注目されてて
ままままってください、その前に著作者である作家が
どの様に考えているのかを
もっと広く深く取り上げてほしいと。
で、私も同感で先の見解になるわけです。

この作家が昨日ある文学賞のパーティーで他の作家とこのような雑談を大声でしていたところ
・・・作家の多くは、同意見が多い・・・
講談社のトップがすぐそばにいることを知らずに・・・
空気がまずかったそうです、
この人物が電子書籍の発展を強く要望している方だったから・・・。

で、
こんな話をゲラゲラ話していて
そおいえば今日が
村上春樹の新刊
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
の発売日で
三省堂の本店で
村上春樹堂・三省堂平積みタワー
を作っているという事を今朝の新聞の記事で読んだことを思い出し
せっかく近くにいるので、一緒に行ってきました。

添付の写真がそれ。


PS
前にも書いたが
村上作品は全部読んでいる。
最初のころにはまって(25年ぐらい前か)
常に新作が出ると真っ先に読んでいるが
ここ10年ぐらいは・・・・

才能を持たないヒガミつくりと、僕の邂逅の年


今回の一言:
三省堂平積みタワー・・・
で、だから段々だ?
まさにそんな感じだった。
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