2012年10月

157「シカゴ/Chicago」 コンサートレポート10月20日@東京国際フォーラム

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「シカゴ/Chicago」 コンサートレポート10月20日@東京国際フォーラム

一昨日行って参りました。

皆、楽しい思い出に浸り、素晴らしい今を体験したですよね。

そう、土曜日の国際フォーラムはまさにその通り。
よかったぁ。
とは書きましたが、実はライブが始まって30分ぐらいは・・・・
・・・書いちゃいますね・・・
それはそれはひどいものでした。
マジで、よっぽどもう耐えられない、帰っちまおうと本気で思ったぐらいです。
まずボーカル&ベースのジェイソン・シェフが酷く、
彼に引っ張られたのか、囲むコーラスが音程がずれるの何のって、
で、バンドのバランスはがたがた(これは演者の問題ではなくエンジニアの問題だと思うが)
彼らの初の全米ナンバーワンの曲、バラード「If You Leave Me Now(愛ある別れ)」では
こら!ジェイソン・シェフ帰れ!ピーターセテラを出せ!と心の中で叫んでいたのです。
寄る年波には勝てないのか?それにしても酷すぎる・・・とほほ・・・・
それがあら?30分ぐらいが過ぎたあたりから、
急に、急展開、良くなったのです!?
ボーカルも音をはずす事無く、力量たっぷり、
それを包むコーラスも、さっきは何だったの?と見違えるぐらい、素晴らしくなり、
バンドのバランスもアレマっ?と思うように良くなった。
思うに、きっと、音のエンジニアがそれまでメンバーへのモニターのバランスがぐちゃぐちゃで
メンバーには良く聞こえないままに歌い演奏していたんではないかと推測されます。
PAからのバランスも全然改善されたんだから。
特に創設期からの主要メンバーであるロバート・ラム(Vo,Key)が「サタデイ・イン・ザ・パーク」を歌い
「Hard to Say I'm Sorry(素直になれなくて)」では12弦ギターであの間奏を奏でられた時には
気持ちが20数年飛んで浮遊してしまった。
この曲で彼らは
デイヴィッド・フォスターをプロデューサーに迎えて復活したんだよね。
続いてデビュー当時のビギニングス等々ヒットの嵐。
なかでもトロンボーンのジェイムズ・パンコウが当時と同じく
小柄ながらにも、仁王立ちで演奏するその姿の格好よかったの何のって!
彼に加えてウォルター・パラゼイダー(Sax)、リー・ロックネイン(TP)の三人で披露する
白人ダンス(とでもいうのか)の決まってたことったらたまらないでした。
最後は1970年のヒット曲「25 Or 6 To 4(長い夜)」での大団円。

えーと、2012引く1970は42・・・・うっ!?42!42年です。
帰り際にキョードー東京の方にどうでしたか?と聞かれたので
「30年前にタイムスリップもしたし、もっと良い今を楽しめました」
と答えたけれど、42年前だったんだんだ!?
ということは当時生まれた人が今年厄年なんだ・・・・。

PS
デイヴィッド・フォスター
http://dff-japantour.com/
また来日公演する。
今度はチャカカーン、そして再度ピーターセテラ参上ですね。
行きます。


That's学:
「サタデイ・イン・ザ・パーク」
って実は大統領選挙の応援ソングだと聞いたことがあるのだけれど
その真は如何に?
ところでやはりオバマが優勢なんだろうか?

今回の一言:
学生の頃、自分のバンドでも演奏した曲が10曲はあったなぁ・・・


55

156 「ハンス・イヌメ」オランダの画家・癒しの法則

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「ハンス・イヌメ」オランダの画家・癒しの法則

昨今特に、癒されたくありませんか?
今回のテーマはこれ。

オランダの画家ハンス・イヌメさんって知ってますか。
今、彼、イヌメさんが来日している。
昨日お会いしてきた。

彼(作品)との出会いはつい最近なのですが
一目ぼれですね、ほとんど。
去年のアートフェア東京でのこと
http://artfairtokyo.com/
毎年春に開催されているフェアが
去年は震災で開催が延期されて夏開催になった。
震災後半年もたっていなかったので
日本全体がそうだったが
私自身、フェアに出かけたけれど、なんとなく心が重かった。
そして大きな会場の奥のブースの前を通った時、
こちらを向いている、一匹の犬と目が合った。
そう、それがイヌメさんの作品との出会いだった。
なんともいえぬ、心癒されるその作品。
そしてそこに展示されている他の作品、
鶏、ねずみ、蛙、カメ、はたまたミミズまでが画題だった。

彼の画題に対する基本的な考えは
世界は全ての生き物が共存する、
まして人間がその頂点などということではない。
そしてあえて皆が(人間が)特別に目を向けない
こうした動物を取り上げて
彼らも大切な同じ仲間だということをつたえている。
さらに強さや攻撃的な生き物(虎やサソリ)は
彼の作品には登場しない。
画風の特徴は
単にキャンバスに描くというのではなく
そして、原画から生まれる版画も
これまた単に版画をするのではなく・・・
・・・・まっ、ともかくHPをご参照ください。
http://innemee2.suiha.co.jp/
特に注目は
画材に使用されているのは
イヌメさん自身が捜し求め見つけたタイの紙を使っていていること。
さらにどの作品にも意味深い言葉が添えられている、
引用はシェークスピアとか色々だそうだが、
例えばこちらを向くブタさんの画には
「To be looking」とある。
それらが彼の描く温かな動物の表情を
更に深く深く、癒しの世界に導いてくれるのですね。
あれ以来
彼の作品を毎日眺めて、
いや本当に心癒されている。

昨日の会話の中で彼はしきりに
「expression」という言葉を強調していたんだ、
わかるな~。
添付写真の2枚目のサインの横にある犬は
イヌメさんが即興で描いてくれた犬の私です、えっへん。
そおだ、彼自身、彼の人間性自体が癒しなんだと
お会いして感じた。

今回の一言:角が立つ数だけ、癒されたい。

PS
気がつけば
なんと4日連続でブログ書いてしまった!?
36


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吠えろコラムン155:領土問題の一つの考え方&ジェフリー・アーチャー

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領土問題の一つの考え方&ジェフリー・アーチャー

おおーーー、遂にきましたか、そこのところへ・・・。
書き様によっては地雷踏んじゃう、くわばらくわばら・・・って雷除けだったか・・・

で、
今回はそういう内容ではありません。
本の話です。
昨今の状況になって
1年半ぐらい前に読んだ
本の事を思い出したので記してみました。
ジェフリー・アーチャー:
ご存知イギリスのベストセラー作家で
国会議員になったり、その後罪で投獄されたりと
本当、小説のような人生を送っている人です。
その彼は投獄後に、そこで同じ囚人から聞いた話まで
小説のネタにしてしまうという
あっぱれな活動を展開しているのですが
彼の日本で読める翻訳本の一番最近のがこれです。

「15のわけあり小説」

彼の翻訳物はほとんど読んでいますが
正直近年の作品は少々食傷気味だったのですが
久しぶりに出されたので
この作品は、楽しめましたね、そう、彼の作品は楽しめるかどうかなんですよね。

で、15の短編の中
「外交手腕のない外交官」The Undiplomatic Diplomat
こういうご時勢、
今一度深呼吸をするような感じで
読まれることをお勧めします。

内容には触れませんが
タイトルから予想できる通り
不出来なさえない外交官が一念奮起して、自分の外交官人生最後の大勝負に出る、
しかも領土問題という大テーマに挑戦するわけです。
そしてここで展開されるのが
さすが天下のエンターテインメント・ライター、
ジェフリーの手腕が見られるのです、
お勧め。

http://www.amazon.co.jp/15%E3%81%AE%E3%82%8F%E3%81%91%E3%81%82%E3%82%8A%E5%B0%8F%E8%AA%AC-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC-%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC/dp/4102161325/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1348633327&sr=1-1

今回の一言:
わからないじゃあすまされないことってあるんだろうかなぁ・・・



吠えろコラムン154:JAZZ映画「ラウンド・ミッドナイト」「バード」

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JAZZ映画「ラウンド・ミッドナイト」「バード」

昨日、久しぶりにJAZZ映画「ラウンド・ミッドナイト」の事書いて
もう少し書きたくなっちゃいましたので、
お急ぎじゃない方は今一度お付き合いください。
結果つまらんかもしれませんが
ご容赦を・・・・。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88-DVD-%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A8/dp/B0050ICNDO/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1350357012&sr=8-1


デクスター・ゴードン主演
名サックスプレイヤーでありながら
役者としての、
彼のあまりにも渋い演技に当時(そう、もう四半世紀前)
まだ20代だった私でも、憧れてしまった。
映画見て、レーザーディスクまで買って、何度も見直した。
そう、レーザーディスク、LDですね、当時は。
パイオニアが出してて成功して、
対するビクターがビデオディスクというのを出して対抗したが負けてしまい、
その後ビクターは会社自体が実質無くなっちゃうし、パイオニアも同様の道を歩んだよね。
そうそう、当時ワーナーパイオニアなんていうレコード会社もあった。
東芝EMIという会社もあったけれど
どちらももう無い・・・・・時代は流れてんだよね・・・・・。

話を戻す。
ラウンド・ミッドナイトは奇才のピアニスト、セロニアス・モンクの曲で
マイルス・デイビスの演奏がもっとも有名かな、
彼の場合はアバウトを入れてラウンド・アバウト・ミッドナイトと記しているけれど同曲。
映画では当時アメリカで既に廃れてしまったJAZZが実はフランスはじめヨーロッパで花開いていて
多くの名演奏が残されているという事実に基づいている。
番組宣伝になるがミュージック・エアで放送している
「人生で一度は聴かなきゃいけないJAZZシリーズ」
はまさにこの時期ヨーロッパで演奏された至極の名演のライブ番組。
近々では
「ジョン・コルトレーン:ライヴ・イン・ドイツ&ベルギー」
http://www.musicair.co.jp/timet/?rm=detail&id=150188

等々。
それこそ映画のような世界が実際に繰り広げられていた証明のような番組だんだな。


ところでJAZZ映画というと私にはもう一つ直ぐに頭に浮かぶ作品がある。
クリント・イーストウッド監督作品の『バード』(Bird)。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89-DVD-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89/dp/B002JQL37M

こちらはJAZZをこよなく愛するクリント・イーストウッドが
モダン・ジャズ、ビ・バップを確立した大物
チャーリー・パーカーの生涯を描いたものですね。
で、そうくりゃ、クリント・イーストウッドで音楽映画というと
「センチメンタル・アドベンチャー」
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC-DVD-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89/dp/B000HCPVN2

こちらは一変してカントリー・ミュージックのお話。
クリント自身がしがないカントリー歌手役で主演し
ナッシュビルにある殿堂、グランド・オール・オープリーで歌うことを目指す映画だんだけれど
これまた泣けますね・・・・。
クリントの実子カイル・イーストウッドも出演して
カントリーシンガーのおじさんに憧れる甥っ子という
重要な役どころを可愛くもあり名演している。
そのカイルも今はJAZZベーシストとし優秀で、来日公演もしているし
オヤジの映画の音楽担当もして
(硫黄島からの手紙、グラン・トリノなど担当しているようだ)、
同じオヤジとしてはうらやましい限りでありまする。

まあ、
今回は
あまり考えずに書きたいことを書いちゃたので
何だか映画紹介ブログになっちまいましたが
たまにはお許しください。
是非是非お勧めの作品ですので。

That's学:
ラウンド・アバウト・ミッドナイトはアバウトを入れても入れなくても正解
タイトルはラウンド・アバウト・ミッドナイトとアバウト入りだけれど
歌詞の方はアバウト入りで歌うと字あまり気味なのでラウンド・ミッドナイトとアバウト無し
だからなんだ


今回の一言:
前にカンヌでオランダの人とJAZZ談義で盛り上がった時
(その会社はチェット・ベーカーの貴重なオランダでのライブ映像を保有していた)
「おおそおかぁ!さすが同じ生魚を食す民族同士!JAZZも好きか日本人は!」
と言われてタルタルソースたっぷりついた生ニシンを沢山沢山食べさせられました。
僕は「おお、柔道もヘイシンク!」なんて反応してたけれど
実は醤油をつけて食べたかった。











吠えろコオラムン153:映画「最強の二人」最高&「最初の人間」に期待

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映画「最強の二人」最高&「最初の人間」に期待

先週末
「最強の二人」を観た。
http://saikyo-2.gaga.ne.jp/

私にとっての
本年度最高作品に躍り出た。
ストーリー、センス、演技、演出、すべてに乾杯です。
さてそんなこんなで、
内容の素晴らしさをあらわす評は色々なところで記されているので
ここでは私独自の視点で一言だけ書きます。
この映画は
極上の音楽映画であるということ。
組み込まれている音楽、
クラシック、ブラコン、R&B、ワールドすべてがにくい演出の要素になっています。
そして
主役のフィリップを演じたフランソワ・クリュゼ、
どこかで観たよな~と。
そう!
80年代米仏合作で
サックス奏者のデクスター・ゴードンが主役の名作
「ラウンド・ミッドナイト」で、あの名脇役を演じた人だった。
あの映画ではデクスター・ゴードンがアカデミー主演男優賞にノミネート、
ハービー・ハンコックがアカデミー作曲賞を受賞と、
まさに音楽好きにはたまらない至極の音楽映画だった。
そおかあ・・・・!!!
まあ、そんなマニアックなことはさておき
この作品「最強の二人」は
後味満足、にっこり涙も満載です、
ぜひお勧めします、観て下さい。

実は
その前日、
前々から観たいと思っていて
意を決して岩波ホールで観た
「イラン式料理本」
http://iranshiki.com/
これが期待に反して・・・・
だからこそ、
その反動とでも言いましょうか
その直後に見た「最強の二人」が
よりよく受け取れたのかな。
「イラン式料理本」は
予告編観てとんでもなく面白そうだったのですが、
予告編がすべてでした、
予告が面白そうでおもしろそうで、本編はSoWhat?ってあるよね、すまん。

ついでといっては何ですが近日公開の期待作の紹介。
「最初の人間」
http://www.zaziefilms.com/ningen/
なんていっても
この作品の監督は
私にとって
近年断然のナンバーワン作品「家の鍵」の監督
イタリアの名匠ジャンニ・アメリオの新作なんだ。
「家の鍵」では
障害を持つ子供と親、世間との共生、共存の可能性を描いて
ヴェネチア国際映画祭三部門受賞したのですが
本作ではどうなるのか、期待期待。

ところで
今年観た映画の今のところのベスト2は
この「最強の二人」と
「キリマンジャロの雪」だ。
http://www.kilimanjaronoyuki.jp/
両方ともフランス映画だ、
もともとフレンチものは好みじゃないのに不思議だ。

今回の一言:
よく思い出してみると今年見たのは
スペイン、ブラジル、果てはキルギス、イラン映画と
変だよね、そもそもが。
イギリスやドイツも観てますよ。
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プロフィール

ビバップ犬

CS音楽専門チャンネル、ミュージック・エア(スカパーch.271/スカパーe2 ch.326/全国のケーブルTVで放送中)を立ち上げた張本犬。音楽は主にジャズが好きでドラムも叩ける、と自負する、ゴールデンレトリーバー。オヤジ世代の代表として、上質な音楽を紹介します。

Twitterもチェック!
CS音楽専門チャンネル、ミュージック・エアの公式アカウントです。海外ROCK&POPSのライヴを中心に放送中!スカパー271ch、スカパーe2 326ch、全国のCATVなどでご覧いただけます。おすすめ番組情報を中心にスタッフのつぶやきなどゆるくお届けします。どうぞよろしくお願いします〜
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